AVの話よりも、チベットのカイラスの話ですよ。 | 世界を旅するラブレター

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「アラサー・独身・彼氏ナシ」現代女性の三重苦を背負ったバックパッカーが、さらに「住所不定・休職」をステータスに加え、世界一周に旅立ちます。

タシデレ!(こんにちは)

 

大学時代は、ひとりでTSUTAYAの暖簾をくぐって

店の奥地にあるDVDを物色していた黒歴史をもつ

ミギー(いまはネットで調達している)です。

 

あのころはエロに貪欲だったというより

TSUTAYA奥地のあのエリアにある独特な雰囲気が好きでした。

 

殺伐としていながらも、みんながふしぎと紳士的な空気を醸成してて

狭い通路を目をあわさずに譲り合ったり

自分の物色したい棚があっても

先客がいたらその人が選び終わるまで、そっと遠くで待ってたり。

 

いま思えば、そんな聖域を

アホンダラな女子大生がひとりでウロウロしてたら

宇宙の法則が乱れるから申し訳なかったな…と。

 

それと、AVコーナーって、ほとんどが新作扱いじゃないすか。

「不朽の名作」って作品もあまりないですし、

エロは消費が激しいもんなんだなーと思ったりもしています。

 

 

などという意味不明な供述を繰り返すのは後々にして、

チベット5日目。10月18日。

 

標高4700mのサガで迎えた朝。

 

寒さで窓も凍りついています。

 

聖闘士星矢きってのマザコンキャラ、キグナス氷河が

宿の近くでダイヤモンドダスト繰り出してんじゃないかと思うくらいの寒さです。

 

 

今日はいよいよ、聖地カイラスへ向かいます。

 

おとといまで雪に見舞われていたのが夢なんじゃないか?と思うくらいの晴天。

 

 

今日もベテランドライバー、ダワさんの運転でグイングイン峠を越えていきます。

ダワさんも、ガイドのノルブと同じくチベタンで

いつもやわらかい微笑みを絶やさないステキなおじさまです。

 

自分の旦那さん(未定)のお父さんが

ダワさんみたいな人だったらいいのになーと思ってしまうくらい

やさしげなお義父さん(架空)です。

 

標高4920m。

 

中国語の看板にも、チベット仏教のお祈りツール

タルチョ(5色の旗)と、カタ(絹のスカーフ)をこれでもかと巻き付けてあります。

 

強風で飛ばされたカタ。

ところどころに古着や髪の毛、動物の毛などが置いてあるんですが

これはお祈りの行為らしい。

 

ノルブからいろんな話を聞きながら、どんどん先に進みます。

 

いま向かっている聖地カイラスは、チベット仏教徒だけでなく

ヒンズー教徒にとっても「一生に一度は訪れたい」重要な聖地とされているため

おとなりインドからもたくさんの巡礼者が訪れます。

 

しかし、カイラスを訪れるには高額な旅費が必要。

 

巡礼者のなかには家を売って、そのお金でカイラス巡礼をし

そして、そのままカイラスで死ぬことを望む人もいるそう。

 

実際、カイラス山のコルラ(巡礼)中に

高齢、または高山病などが原因で死亡するヒンズー教徒が毎年少なからずいます。

 

そのため、チベットに住むチベタンたちは、巡礼シーズンになると

高山病になった彼らの救護や、残念ながら死亡した遺体を運ぶために

カイラス山にむかう車には、空席を用意しておくこともあると話していました。

 

ヒンズー教とチベット仏教には共通点もあり、精神的なつながりも強い。

我々は尊敬しあっているし、助け合いたいんだ、と。

 

 

チベット動乱のとき「中国政府にダライラマ13世が誘拐される」とのウワサが流れ

法王は混乱を避けるため、インドに亡命。

 

インド政府はダラムサラにチベット亡命政府をつくることを許可し、

デリーをはじめ、ヒマーチャル・プラデーシュ州を中心に

チベット人がくらせるエリアを設けるなど

隣国中国に臆することなくチベットを支援してきました。

 

そういうこともあって、

いまでもチベットとインドのつながりは強固なんだ、と。

 

 

そんな話をしていると突然、砂漠が出現しました。

 

ホントに砂漠。

 

こんな突然に地形が変わるなんて、

ドラクエのフィールドマップでしか見たことない。

 

「え? チベットって砂漠化が進んでるの?」

と聞いてみたところ

「いや、ここだけむかしから砂漠なんだよ」とのこと。

標高はこんくらい。 


 

さらに先に進んで、お昼ごはん。

 

サガに続いて、ここも「最近できました感」がある街。

 

チベットは犬が多い。

昼は平和そうにしてますが、夜の喧騒はすさまじいものがあります。

夜に外出すると犬に襲われて大変なことになるので気をつけるように、

と言われておるのです。

 

ヤギの足(たぶん)。足以外はすでに食べられたあと。

 

チベット人の居住区は街外れの、この奥。

 

長年住んでた街が、たった数年で

あたらしい建物と、中国人と中国語の看板であふれかえる。

 

激動のチベット。

 

 

ドライブは続きます。

 

聖地マナサロワール湖に到着。

カイラスには、マナサロワール湖とカイラス山の二大聖地があるんす。

 

強風のなか湖畔を歩くミサ。

 

激しくなびくタルチョのあいだから、カイラス山が見えた。 

中央やや左の白い山が、カイラス。

 

ついに、ここまでこれた。

 

想い続けてきたカイラス山まで、あともう少し。

 

 

およそ7時間のドライブで

コルラ出発の街、タルチェンに到着。

 

 

雪で2日間もニャラムに足止めされたので

時間が足りないかと思われたコルラですが…

 

ノルブとダワさんの男前な決断(通常4日間の行程を気合いで2日間に短縮)により

行けることになりました!

 

本当にいいガイド&ドライバーに出会えて幸せです。

ありがとう。

 

 

というわけで

次回、いよいよ3日間にわたるコルラ開始です。

 

 

読んでくださりトゥジェチェ!(ありがとう)

 

 

I’m still alive , and i love u.

 

 

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