西洋絵画のひみつ 藤原えりみ | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

「ひみつ」興味を抱かせることばです。

新聞で紹介されていたのですが、このことばに惹かれてしまった。

西洋絵画のひみつ/藤原 えりみ
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聖書の時代から印象派の時代まで、美術に関する4000年を一冊で。西洋美術を根っこから理解するための、いちばんわかりやすくて深い絵画入門。(内容紹介より)

「絵画の鑑賞をするうえで知っておくといいですよ」そんなお約束事がわかりやすくおもしろく紹介された作品です。
ひみつその1 意味深な目次です。
キリスト教美術は聖書の挿し絵だった!
字の読めない民衆にキリスト教を広めるために描かれた。
知ってみれば、そうか!そうだったのか! ですよね。
でもこのために絵画には格付けがあった。
物語画→肖像画→風俗画→風景画→静物画 これは印象派が誕生するまでのことだそうですが
宗教画などは物語が理解出来ていないと描けないため、格が上だった。
そして聖書を読めない民衆に誰が描かれているのかすぐわかるように、宗教画にはお約束事があった。
持っているもので誰だかわかる。そばに描かれている物で誰だかわかる。
たしかにマリア様のそばや乙女のそばには純潔を表す百合が描かれていることが多いとは聞いたことがありました。

このお約束はギリシャやローマ神話にもあてはめられています。

読みやすかったし、楽しかったのが、聖書のかんたんダイジェスト 


旧約聖書・新約聖書 どちらもあります。とっても簡単簡潔ダイジェスト


ひみつその2

「日常」が描かれるまで、長い時間が必要だった!


ひみつその3

なぜ、ヌードなの!


ひみつその4

むかしといまでちがう絵画の「つくる」「売る」「飾る」



ひみつその3』など、美術展で鑑賞していてどこを見ればいいの?なんて思います。

この本だって電車のなかで開いてびっくりなんてページもあるし~

最初はちゃんと理由があるのですよね。

古代オリンピックを例にして「ひときわ美しい身体や、優れた運動能力を備えた身体には神性が宿っているとうけとめられた」

だから古代ギリシャの彫刻は男性ヌード像のが先だった。 わかる気がしますね。

しかし、時代が移ると、ギリシャ神話や聖書にある物語もいい口実になったとか。

好みは変わるのでしょうが、男性像は筋肉たくましくてもほどほどに細くて美しいですが、女性は豊満という表現のが良いくらい。時代が変われば美の基準も変わる。よくわかりますよ。


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