巨大な権力に立ち向かった悲劇 | 気になるニュースチェックします。

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新年早々また凶悪な事件がおきましたね。
パリ新聞社襲撃事件、風刺週刊誌シャルリーエブド本社を襲い12人を殺害した事件です。
民主主義や報道の自由を暴力で対抗する許されざる行為です。

容疑者は18歳の少年と30代の兄弟でした。
こんな大事件を起こした犯人が、18歳の少年と30代の兄弟とはとても信じられない。
いつも大事件の犯人は小粒と決まって報道されます。
そしてその陰には大物がいます。

殺害された12人のなかには、著名な風刺漫画家が4人いました。
編集長シャルボニエ氏47歳のほかにジャンカビュー氏76歳、
ベルナールベラク氏57歳、ジヨルジュウォランス氏80歳

この4人のフランスの風刺漫画家たちは、日本の風刺漫画家山井教雄氏とともに
平和貢献活動を目的としたNGOのメンバーでした。
そして世界20都市で表現の自由、言論の自由などを展開してきました。

こういう活動を展開されては困る連中がこの世界にはいる。
その連中が18歳の少年や30代の兄弟を使って、テロをやった、、、、
その二人の兄弟はさっそく死亡してしまいました。
何かをしゃべられては困るんでしょうか。

風刺とはなんなのでしょう。
権力側にとっては脅威なんでしょうか。
政治を風刺する作家マッドアマノ氏は
「権力側の本質を突き、権威を取り去る力を持つ」
と言います。

権力のない一般庶民にとっては、巨大な権力にたてつく武器となるのが風刺です。
私たち庶民は巨大な権力はない、けれど巨大な権力の悪には盾突きたい。
蔑笑してやりたい、、、、

今回たかがマンガの風刺で、新聞社を襲撃し12人もの人の命を奪い
表現の自由、言論の自由を暴力で対抗しなければならないまでに
追い詰められた権力側の側面を見た思いがする。

30年も風刺漫画の仕事をしてきた人は、今日本では表現の締め付けが厳しくなっていると
指摘しています。
表現の自由を守れとか言いながら、陰では締め付けています。
2004年の衆院選のとき、アマノ氏が自民党ポスターのパロディーをブログに載せたところ
その当時は幹事長だった安部晋三が掲載を取りやめるよう文書で送ってきたそうです。

今の世の中のメディアは、よく御存じのようにかなりコントロールされています。
それそれの権力の言いなりになったり、スポンサーの言いなりになったり、、、、
そのなかで自粛しないメディア、自粛しないジャーナリストには常に危険がつきまとう。

殺されるだけじゃなく、拉致されたり、、、、

シャルリエブド紙は過去にも編集部に火炎瓶を投げ込まれました。
けれどその後も政府の自粛を振り切って、風刺漫画を続けました。
その勇気には拍手を送りたいですが、最後には命を落としてしまいました。

巨大な権力に立ち向かった悲劇です。