ブログネタ:お年玉は何歳まで?
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「正月はお年玉をもらえるから良いな」
「あら、どういう事かしら」
「いや、どうもこうも、普段たくさんお小遣いをもらってるわけじゃないし、両親や親戚や知り合いの人からお年玉がもらえるのは凄くありがたいじゃないか」
「あらそう。家族も親戚も近所の知り合いも誰もいなくて悪かったわね。孤独な人間がより孤独に感じるようなイベントで大喜びするなんて一体どういう人間性をしているのかしら。二度と私に近寄らないでちょうだい」
「ちょ、ちょっと待った!誰もいないとかじゃなくて、お前は両親と一緒に住んでるじゃないか!お年玉もらわなかったのか?もしかしてお年玉は中学生までとか?」
「さぁ、どうかしらね。たった一人の娘にお年玉もあげられないような貧乏な家庭に育って悪かったわね。両親と住んでいれば誰もが高校卒業くらいまでお年玉をもらえると思っているなんて、いかにも苦労せずに育った世間知らずの人間の考えじゃないかしら。高校にもいかずに就職して、逆に両親を養っている人だってたくさんいるのよ。反省してちょうだい」
「うっ、確かに……どうやら今年だけじゃなくて今までももらってなかったみたいだな……じゃぁ僕はお年玉をもらったから、二人で半分ずつ一緒に使おう。お前にもお年玉をもらう気分を味わってもらいたいからな」
「あらそう。それなら遠慮なくもらってしまって構わないのかしら。私のお年玉と合わせたらもらい過ぎになってしまうけれど、どうしてもと言うなら仕方が無いわね」
「……おい、今何て言った?」
「あら、あなたは話した事をすぐに忘れてしまうのね。お年玉の前にまともな頭を両親からもらうべきだったんじゃないかしら。私にお年玉を半分くれる、みたいな話になっていたのよ。相手が私だから怒られずに済んでいるけれど、もっとしっかり集中して会話した方が良いわよ」
「僕が言ってるのはそんな事じゃないぞ!最初は誰からもお年玉をもらってないような事を言ってたじゃないか!だから半分使ってくれ、って言ってたんだぞ」
「まぁ、という事はもしかして私に対して優しい気持ちを見せていたのは幻だったのかしら。あなたは私がどれくらいお金を持っているかによって態度を変えるような恐ろしい性格だったのね。人をお金の量で計るくらいならもっとお金を持っていそうな人と付き合えば良いじゃないの。二度と私に近寄らないでちょうだい」
「ちょ、ちょっと待った!僕はお前以外の女性に興味なんて無いぞ!最初に話してたのと違う内容になったからツッコんだだけで、お前が望むならいくらでも好きに使ってくれて構わないぞ!」
「まぁ、まるでお金をもらえなくなったと勘違いした私がみっともなくわめき散らしてなだめられているような展開じゃないの。誰が聞いても私が守銭奴としか思えないような事を言うなんて何を考えているのかしら。二度と近寄らないでちょうだい」
「うっ、何かどっちみち怒られるような展開に……」
「まぁ、あなたに嫌がらせをするのが趣味みたいな人間性だと思われていたなんて、こんなお年玉、ではなくて貶めた末路があるかしら、失礼な。私に近寄らないでちょうだい」
「ううっ、お願いだからもう許してくれないかな……僕はお前に対して悪い感情なんて全く持ってないぞ。心の底から大好きなんだぞ」
「まぁ、という事はあなたが一方的に想っていて、私はあなたの事を何とも思っていないとでも認識しているのかしら。こんなお年玉、ではなくて落とした末路が待ち受けているとは思わなかったわね。私に近寄らないでちょうだい」
「そんな事は無いぞ!って、えっ!?今の内容で怒るって事は……僕の事を想ってくれてるのか……?」
「……うるさいわね。何かしら、突然元気になったりして、気持ち悪いわね。全て私からのお年玉よ。良かったわね」
「う、うん。一時はどうなる事かと思ったけど、僕の事を想ってるって伝えるためにやってくれてたんだな。ありがとう」
「あら、お礼を言われるような事はしていないわよ。あなたからもお年玉をもらう事になっているし、これでおあいこよ」
「やっぱり半分はしっかりもらうわけか……おあいこ……って事でまぁ良いか……」
「クリックは全部もらうけれど構わないかしら?」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
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