「うーん、今日は流石にキツイかな」
「むっ?ミッキーが何やら一人で困っているのかも?もうちょっと様子を窺うべきなんだよ。コソコソッ」
「あー、暑いな。これはホントにキツイな」
「むむむっ、何が言いたいのかあっと言う間に分かってしまったかも。ぴゅぴゅぴゅっ!」
「ん?今誰か……おお、ハイジか。って、おい!何やってるんだ突然!」
「人命に関わるから大人しくするべきかも!恥ずかしいのは一瞬だけだから抵抗しない方が身のためなんだよ!」
「お、おい!ちょっと!いきなり人のベルトを外そうとするな!何なんだ一体!」
「ぴー!ミッキーがベルトがキツくて血液が止まって身体が熱いとか言うから緩めているんだよ!大人しくするべきかも!」
「誰がそんな事言ったんだ!ベルトがキツかったら自分でとっくに緩めてるに決まってるだろ!」
「むっ、という事は私の親切心を煽るのが目的だったのかも?てっきり締まり過ぎたベルトによって身体が千切れて、ミッキーが1,5ッキーになってしまうと思ったんだよ!」
「別に僕の名前のミッキーは数字の3を使ったりしないぞ。しかもイッテンゴッキーって何かゴキブリみたいだし……」
「むむっ?ズボンの中にゴキブリが侵入して困っていたのかも?それは私じゃ手に負えないからミニーに助けてもらうべきかも。そうなのかも?違うかも」
「こら!人の彼女をゴキブリのスペシャリストみたいに言うな!失礼だぞ!」
「そんな事言ってないんだよ!勝手に言葉を誤解されると知らぬ間に窮地に立たされたり、逆に誤解した人は人間性を疑われたり、最終的には二人はあまり親しくなかった、という誤解に両者が行き着いてしまう恐ろしい世の中かも。私はミッキーのズボンの中はミニーだけのものだと言っただけなんだよ!」
「なっ、何を言ってるんだお前は!普段全然言わないようないやらしい事を言うんじゃない!」
「むむむっ?確かにミッキーの財布の中身が全部ミニーのものというのは卑しいと思うけど、別にいやらしくはないかも?それとも、ミニーの心をお金で買う事に成功した、というミッキーのいやらしくも後ろめたい根性が今は見え隠れしている状況かも?二人は両想いで付き合ったと思ったのに、これはショックなんだよ。そうなのかも。そうに違いないのかも」
「ああ、何だ、ポケットの中の事を言ってたのか……何と紛らわしい。てっきり妙な事を言ったのかと思ったじゃないか」
「んー?よく分からないけど、こっちが意図しない意味で言葉が伝わって嫌な想いをしたという事は、ミッキーが私の事をそんな風に普段から思っているからかも。ねぇねぇ、昨日近所を歩いてたらさぁ。え、巾着……また下ネタ?え、何が?近所を歩いてたらすってんころりん……え、ステテコから巾着……ホントあんたって下ネタ好きだよね。え、何が?近所を歩いてたらすってんころりんして、皮が擦り剥けちゃってさぁ。え、ステテコから巾着の皮が……」
「おい!誰なんだお前らは!それ以上は言わせないぞ!普段のキャラと違い過ぎるから自重してくれ!」
「むっ、また勝手に何やら判断されて私の人間性を疑われてしまったんだよ!近所を歩いて転んで擦過傷を作った人と、巾着袋を卑しくステテコの中にしまっていると勘違いした人の会話だけでどうして私の人間性が全否定されたのか、その詳細を是非訊かせてもらいたい次第かも。さぁさぁ早く言わないと痛い目見るぞ兄ちゃんって言ってるんだよ」
「うっ、どっちかと言うと今のキャラの方が普段と違って攻撃的な気がする……暑くてキツイって言っただけでどうしてこんな展開に……」
「んー?今回はミッキーもホントにキツイ事が何なのかきっと分かったはずなんだよ。そうなのかも?違うかも」
「そうだな。クーラーとか色々便利な道具があるけど、親しい人との信頼関係を突然失うキツさに比べたら、何を失っても大した事は無いと気付けたぞ。お前もそれを言いたかったわけか。ありがとう」
「むむっ?何だかよく知らない人から突然お礼を言われてもキツイかも。ぴゅぴゅぴゅっ!」
「おいこら!せっかく大事な事に気付けたのに、既に他人になっちゃってるじゃないか!」
「クリックしてくれない人なんてもう知らないかも!」
「ツイッター フォローしておくべきかも!」
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