フェンネルの効能と大豆イソフラボンの過剰摂取について | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

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辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

フェンネルは、私が好きでよく買う野菜(ハーブ)のひとつです。

魚料理の香りづけや彩りに、葉の部分もよく使うのですが、白い茎の部分を薄くスライスしてレモン汁で和えてサラダにして食べるのも大好きで、オーガニックのスーパーやマルシェで見つけたら買うようにしています。



フェンネルは、フランス語で『Fenouil』と言います。

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フェンネルはイギリスやヨーロッパでは古くから用いられていたハーブです。

魚料理の風味付けなどによく用いられることから「魚のハーブ」とも呼ばれています。

フェンネルは、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立つビタミンB1や細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2また、皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立つナイアシンそして、貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせないビタミンである葉酸を含みます。

さらに、抗酸化ビタミンであるビタミンC、ビタミンEを豊富に含みますので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。また、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなどを含みます。

カリウムも多く含まれますので疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。



以上、こちらのサイトから一部抜粋しました。

栄養と効能=食べて健康、免疫力up!







こちらはフランス語のサイトから、興味深い部分を一部を抜粋して、翻訳したものです。


Autres vertus du fenouil

フェンネルのその他の効能



Le fenouil contient des phytohormones qui donne de l’énergie aux femmes ménopausées. 

フェンネルには、更年期の女性にエネルギーを与える植物ホルモンが含まれています。

En effet à la ménopause le taux d’œstrogènes chute brutalement. 

女性が更年期に入ると、突然、エストロゲンの割合が低下します。

En consommant du fenouil en légume ou en tisane régulièrement, le taux d’œstrogènes se maintient plus facilement.

野菜やハーブティーとして、フェンネルを定期的に摂ることによって、体内のエストロゲンの割合をより簡単に保つことができます。

Le fenouil a aussi la vertu de stimuler la production de lait maternel, permettant aux jeunes mamans  de rassasier leurs nourrissons.

また、フェンネルは、母乳の出を良くする働きがあり、若いお母さんは赤ちゃんのお腹をいっぱいにしてあげることができます。


出典: 

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このフランス語のサイトには、フェンネルが腹部膨満感や口臭にも、非常に効果があることが書かれています。



ここまで読んでくださった方の中には、フェンネルってすごいな、いいこと尽くしだなって思った方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで、注意してほしいのが、体に良いからといって、同じ食物を大量に続けて食べないでくださいということです。


以前、フランスのオーガニックスーパーで買った豆乳ヨーグルトが、あまりにも美味しくて、400g入りのパックを毎日続けて食べていた時期がありました。

その豆乳ヨーグルトは、オーガニックの大豆から作られており、砂糖などの添加物も全く入っていないナチュラルなもので、食べるたびに大豆の味と香りが口の中に広がって、まるで高級な生豆腐のような舌触りでした。

パリのアジアンスーパーの固めの豆腐とは似ても似つかないなめらかさに、豆乳ヨーグルトなのに、まるで高級生豆腐をスープスプーンで贅沢に味わっている感覚で、毎日、せっせと食べていたのです。


そして、ある日、突然、生理の時期でないのに、不正出血があり、びっくりして調べてみたら、大豆製品に含まれているイソフラボンの摂取目安量の上限値は1日に75mgとのこと。

これを食品に換算すると、味噌汁1杯(20g)に約6mg、納豆1パック(50g)に約35mg、豆腐1丁(300g)に約60mg、豆乳1パック(200g)に約50mgが平均して含まれている計算になるので、すごく濃厚な豆乳ヨーグルトを毎日大量に食べていた私のホルモンバランスが崩れてしまったのでした。

特に、生理がある閉経前の女性には、影響が出やすいので気をつけた方がいいそうです。

大豆製品に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンの「エストロゲン」様の作用をするので、美肌効果やPMS(月経前症候群)の症状の軽減、更年期障害の改善など、女性の心と体にうれしい作用がたくさんありますが、ブームに踊らされず、適量を心がけたいものです。


過剰摂取は逆効果!大豆イソフラボンの1日の適量は?


突然の不正出血に驚いた私は、すぐにかかりつけの婦人科の女医さんのところに駆け込みました。


豆乳ヨーグルトの話をしたら、ホルモンバランスが元に戻るまで、大豆製品は控えるように言われました。


その後、不正出血はなくなり、生理もいつもどおり順調に戻ったので、ホッとしたのですが、このことをキッカケに、どんなに体に良いとブームになっているスーパーフードでも、同じ種類のものを大量に摂り過ぎないように気をつけるようにしています。


フェンネルの話から大豆製品のイソフラボンの話に飛んでしまいましたが、フェンネルの味が好きなことと、外食などで食べ過ぎた後のフェンネルのデトックス効果を期待して、コールドプレスジュースにして飲むことも多いです。


先日、愛のあるレストランで、食後のフロマージュとデザートまでしっかりいただいたので、翌日は、フェンネルとカリフラワーの葉とパイナップルのコールドプレスジュースを作って飲みました。

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フェンネルとカリフラワーの葉を絞った後、最後にパイナップルを絞っているところです。

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私の作るコールドプレスジュースには、ほぼ必ず、抗酸化作用のあるレモンかライムもたっぷり入っています。


左の2本は、夫用です。

一番左が、以前の記事でも書きましたが、夫が金魚の柄が気に入って日本で買って飲んだ日本酒の空き瓶で、真ん中は、夫と二人で城崎温泉に行った時に、お風呂上りに飲んだフルーツ牛乳の空き瓶です。

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その時は、なんでこんなものまで持って帰りたがるんだろうと思い、断捨離に燃えていた私は、いつかこっそり捨てればいいやと思っていたのですが、コールドプレスジュースを作るようになって、これらの空き瓶がジュースの保存にぴったりなことを発見。


コールドプレスジュースのビタミンやミネラルなどの栄養をしっかり摂るには、作ってすぐに飲むのが一番なのですが、こうやって蓋付きのガラス瓶に、空気の隙間がないくらい、いっぱいまで注いで蓋をして冷蔵庫で保存すれば、24時間くらいは栄養素はほぼ変わらず残るそうです。