【マンガ感想】
『となりの関くん 2巻 (森繁拓真)』
となりの関くん 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
森繁拓真 メディアファクトリー 2011-11-22 by G-Tools |
過去記事はこちら → 1巻
【あらすじ】
オセロに手品に(一人で)サイコロトーク……。関くんの授業サボりは相変わらず超展開。林間学校では関くんの黒歴史が明らかになったり(!?)、第1巻に登場した遊びがパワーアップして再登場したりと、今日も横井さんの集中力を乱しまくり。新キャラ・後藤さんも登場して、授業時間はより地味&シュールに燃え上がる!
隣の席で妙な行動をする男の子を観察する作品です。
主人公・『横井さん』は真面目な女の子。
そんな『横井さん』の悩みは、隣の席で授業をさぼって遊んでいる『関くん』という存在。
今日もまた妙なことをして授業中に遊んでいて・・・気になる。
というような感じの作品でして、隣の席で授業中に遊んでいる『関くん』という男の子を
主人公の『横井さん』が気にしないように思いながら気にしてしまう作品です。
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ここからは、2巻の感想。
2巻では、1巻と同様に真面目な主人公・『横井さん』が、授業をさぼって遊んでいる『関くん』の
様子を気にしないように気にしてしまう話が描かれつつも、『後藤さん』という新キャラが登場したり、
『横井さん』とクラスメイトとの交流が描かれたりと多くの話が収録されております。
そんな2巻で面白かったのは、やはり『後藤さん』の登場回かな。
『後藤さん』とは、上記の画像のおさげの真面目な女の子でして、移動教室の時のみ
『横井さん』の近くの席に座ることとなる女の子です。 彼女は、誰にでも優しい『横井さん』と
友達になりたいらしく(現時点ではほとんど喋ったことが無い)、席が近くなる移動教室の時に
仲良くなるためのアプローチを掛けようと思っていました。
そんな状況の中、『横井さん』の隣の席の『関くん』がいつも通りサボり始めます。
今日のサボりネタは、“机ゴルフ”であるようで、自作のミニチュアゴルフセットで遊び始めまして、
『横井さん』はいつも通り気にしないように気にしてしまう展開が描かれていきます。
『横井さん』と『関くん』にとってはいつも通りであるわけですが、彼らの後ろの席に座っている
『後藤さん』はこの2人のやり取りに驚いてしまいます。 『後藤さん』はさらにこの2人の様子を
観察することとなりまして、結論として『この2人は付き合っている』と勘違いしてしまいます(笑)。
一旦、そういう先入観を持ってしまった『後藤さん』は、彼らが普通に接していることすら恋人同士の
やり取りに見えてしまいまして、どんどん彼らに対する妄想が膨らんでいくこととなってしまいました。
これ以降の展開についてはネタバレというか実際に読んだ方が面白いと思うので詳しく書きませんが、
このイベントをきっかけに『横井さん』と『後藤さん』が友達になるという展開は上手いと思いましたし、
何よりも、主人公2人を客観的に見る人物が登場してきたことでさらに世界観が広がったのが良かった
ですね。
もし、次巻があるならば、やはり『後藤さん』の活躍が読んでみたいですね。
妄想するだけでなく、なにかしらこの2人にかかわってきてくれれば、より面白くなりそうですし・・・。
次巻も楽しみです。
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【総評】
安定的な出来です。
1巻が面白いと思った方ならば、大きなハズレは無いと思います。
次巻も大いに期待したいですね。
点数的には
85点
です。
では、ここまで。