『ふら・ふろ 3巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『ふら・ふろ 3巻 (カネコマサル)』

 

483227919X ふら・ふろ (3) (まんがタイムKRコミックス)
カネコ マサル
芳文社 2010-06-26

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻  2巻

 

 

【あらすじ】

アパートの管理人をして過ごすナツとハナ。相変わらずの極貧生活は続くけど、スーパー幼児の師匠も不幸呼び寄せ体質のアオちゃんもいるし、それなりに毎日幸せ。明日も明後日もその先も平坦で平凡、だがそれがいい。

 

 

アパートの管理を任されている女性2人の貧乏な日常を描いたコメディーマンガ。

いわゆる、最近流行りのゆるゆるな雰囲気の日常を描いてある作品でして、

派手な話は一切無く、ひたすら彼女らの貧乏ネタや、ゆるゆるな日常が描かれている作品です。

 

この作品の特徴は、1ページ1エピソードという特殊な形を取っているところですね。

こういう形を取ることで、1回8ページの連載で8つのエピソードが読めるという形になっておりまして、

ボリューム感とお得感の2つを同時に感じる事ができる面白い構成となっております。

また、その連載1回分・8つのエピソードが、それぞれ独立している話ではなく、

何かしらで繋がっているため、ストーリーマンガとしての面白さも持っている作品となっております。

 

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ここからは、3巻の感想。

3巻では、前巻と同様に、アパートの管理人である『ナツ』・『ハナ』のゆるゆるな日常が描かれつつも、

梅雨らしいイベントが描かれたり、お祭りイベントが描かれたり、台風でのイベントが描かれたり、

クリスマスイベントが描かれたり、初詣イベントが描かれたり、お花見イベントが描かれたりと、

多くの話が収録されております。

 

そんな3巻で一番面白かったのは、やはり『ハナ』がマネキンを拾ってきたクリスマスイベントかな。

このイベントは、『ハナ』がゴミ捨て場から“女性のマネキン”を拾ってきたことから始まりまして、

その“女性のマネキン”を使用したネタを描きつつも、アパートの住人達とのクリスマスイベントが
描かれることとなりました。

 
まんが栄養素-ふら・ふろ 3巻
(↑ゴミ捨て場からマネキン人形を拾ってきた『ハナ』に対して突っ込む『ナツ』)
 

当初は、このマネキンイベントとクリスマスイベントをどのように関わらせていくのか想像も

出来ませんでしたが、クリスマスイベントのオチとしてマネキンイベントを関わらせてきた話を

読んだときは、そのオチの上手さに久しぶりに声を出して笑ってしまいましたよ(^^ゞ。

(ネタバレになるので詳しくは書きませんが、「そんな使い方があるのか!」と思うはず)
 
個人的に、このマネキンを使ったイベントは面白かったので、他の話でもマネキンを登場させて

欲しかったな~と思ったりしましたが、まあ、狭い部屋なので、マネキンを置いておくスペースが

あるとも思えないので、しょうがないのかな~、とも思ったり。

 

いや~、面白かったですよ。

 

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【総評】

最終巻です。

最終巻ですが、主人公2人の日常を淡々と描いているという内容に大きな変化は無いため、

1巻・2巻が楽しめた人ならば、絶対に楽しめる内容であると思います。 個人的には、

もっと続いていって欲しかった作品だったので、非常に残念です。 

作者の次回作に期待したいです。

 

点数的には

88点

です。

 

 

では、ここまで。

 

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