『乙嫁語り 1巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『乙嫁語り 1巻 (森薫)』

 

4047260762 乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
エンターブレイン 2009-10-15

by G-Tools

 

 

【あらすじ】

中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!

 

 

人気作・『エマ』の作者・『森薫』の最新作です。

 

中央ユーラシアに暮らす定住民・『エイホン家』は、遊牧民・『ハルガル家』より嫁を迎えた。

『エイホン家』は弱冠12歳の少年・『カルルク』、『ハルガル家』は20歳の美貌の娘・『アミル』。

定住民と遊牧民、12歳と20歳という年の差を超えて、繰り広げられるハートフルストーリー。

 

という感じの作品でして、定住民で聡明な12歳の美少年・『カルルク・エイホン』のところに、

遊牧民で20歳の美貌の元気娘・『アミル・ハルガル』が嫁いでくるというところから始まりまして、

主人公・『アミル』が定住民族である『エイホン家』の風習に慣れていく描写が描かれつつも、

8歳年下の夫・『カルルク』との仲睦まじい様子が描かれていくハートフル作品です。

 

この作品の特徴は、19世紀の中央アジアのカスピ海周辺の地方都市を舞台としているところですね。

19世紀の・・・、しかも中央アジアということで、機械のような文明の機器は一切出てきません。

移動はもちろん馬で行い、登場全員が民族色豊かな衣装を着ているという世界観の作品です。

(この作品には定住民と遊牧民がいて、主人公が嫁いだ先は定住民の家です)

 

この作品は、その中央ユーラシアを舞台に、12歳の美少年・『カルルク』と20歳の元気娘・『アミル』との

ブライド・ストーリーを描く作品でして、その『アミル』と『カルルク』のラブラブな夫婦関係を描く話から、

『アミル』と嫁ぎ先の『エイホン家』の人々との交流を描く話、『アミル』が馬に乗りウサギ狩りをする話、

そして、『アミル』の実家・『ハルガル家』の不穏な動きまで、1巻では様々な話が描かれました。

全体的に、暖かい雰囲気の話が多く、登場人物も良い人ばかり登場するので、ほのぼのとさせてくれる

素晴らしい作品でして、恐らく多くの人が楽しめる作品に仕上がっていると思います。

 

個人的に、第5話の『カルルク』が病気に掛かってしまった話がお気に入りでして、

その病気に掛かった『カルルク』を必死に看病する『アミル』の姿は非常に魅力的でありました(^^ゞ。

あれだけの看病を受けたら、もう『カルルク』は病気になって寝込む事ができないでしょうね(笑)。

 

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【総評】

о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。

暖かい雰囲気が前面に出ていて、非常に私好みな作品です。

ハートフルな作品が好きな方にぜひともお薦めしたいですね。

 

点数的には

95点

です。

 

とりあえず、『ハルガル家』の不穏な動きなど気になる部分もありますが、

個人的には、このまま明るい雰囲気のまま話が進んでいって欲しいですね。
 

 

では、ここまで。

 

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