【マンガ感想】
『デンタル漫画はみがき子たん 1巻 (凪庵)』
デンタル漫画はみがき子たん 1 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
一迅社 2009-08-22 by G-Tools |
過去記事はこちら → 天獄パラダイス 1巻
【あらすじ】
頭からうに~っと歯磨き粉が飛び出す女の子「はみがき子たん」がいよいよ単行本デビュー!やさしさと前向きな心と、ちょっぴりドジが主成分となって、あなたの心を磨きます。これはもはや「読む歯磨き粉」!? どうぞお楽しみください!
凪庵先生の最新作4コマ作品です。
“歯磨き粉屋”というお店を経営している主人公・『はみがき子』。
彼女の特技は、頭から“うに~っ”と歯磨き粉を出す事ができることでして、
男性のお客から絶対的な支持を受けて、なんとかお店を維持している。
そんな『はみがき子』のマッタリとした日常をコメディータッチで描く4コママンガ。
という感じの作品でして、“歯磨き粉屋”という店を経営している『はみがき子』を中心に、
同居人で正体不明の女の子・『イオン』、向かいのラーメン屋の3姉妹、歯医者の『ハチカ』などとの
交流をコメディータッチで描いていくという4コマコメディー作品です。
主人公・『はみがき子』の特技は“頭からうに~っと歯磨き粉を出すこと”なのですが、
恐らく、このように書いても想像すら出来ないと思うので、今回だけは画像を引用しました↓。
(↑歯磨き粉を頭から出す『はみがき子』)
初めて見たときに、「そんなバカな!?」と思わず、「なるほど、こう来たか!」と思ってしまったことから、
自分自身が普段から漫画を読みすぎていることに気付き、軽く落ち込んでしまいました(苦笑)。
まあ、そんなことはどうでもよく、見て頂いたとおり、彼女の特技は頭から歯磨き粉を出す事でして、
この歯磨き粉を売って生活をしております。 ちなみに、この歯磨き粉の味は、彼女が口にした食べ物が
そのまま反映されるようでして、例えば、リンゴを食べればリンゴ味の歯磨き粉になります。
少女 + 歯磨き粉 + 「私の味がします」 = 繁盛(男性客のみ)
という判りやすい図式が描かれますが、こういう描写が描かれるのは最初の数話程度でして、
中盤以降は、彼女の周りに集まってくる人々(全員女性)との交流がメインとなって行きます。
そのせいか、中盤以降は、上記の歯磨き粉を出すという設定があまり生かされることがなく、
普通のまったりとした4コママンガになってしまったことは評価の判れるところでしょうか。
個人的には、上記の図式の設定をもっと掘り下げてほしかったというのが本音ですね。
歯磨き粉のアイデアは良かっただけに、出オチのような形で終わったのは本当に残念でした。
2巻があるならば、何かしらこの設定に変化が欲しいところですね。
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【総評】
久しぶりに、この作者のHPを見た事で、この作品の存在を知り、購入しました。
内容的には、安定感はあるものの、「これが!!」という部分が少なかったのは残念ポイントかな。
とはいえ、作者のファンならば、買っても損は無い出来の作品であると思います。
2巻が出るならば、買いたいと思います。
点数的には
75点
です。
あくまで個人的な感想ですが、やはり『イオン』は幼女であるべきだったと思います(笑)。
この作者が書く幼女は個人的に最強だと思っているので・・・・。
では、ここまで。