『FLIP-FLAP』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『FLIP-FLAP (とよ田みのる)』

 

4063145131 FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)
とよ田 みのる
講談社 2008-06-23

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → ラブロマ1巻~4巻  5巻

 

 

【あらすじ】

世界初(?)のピンボールラブコメ!!「このスコアを超えること」片想いの同級生・山田さんが提示した交際の条件をクリアするため、フツーの高校生・深町くんの生活が一変する!!!街角のゲーセンからシカゴまでぶっ飛んでいく とよ田みのるの新作!!

 

 

『ラブロマ』で有名な『とよ田みのる先生』の最新作。

今回のテーマは、恋愛ではなく、ピンボールというゲームセンターにあるゲーム筐体です。

 

主人公・深町は何かもが普通の高校生だった。

その普通さ加減に嫌気がさし、卒業式に憧れであった山田さんという垂れ目美人に告白を試みる。

彼女の解答は、意外なことにOK。 でも、条件を付けられる。

その条件とは、ゲームセンターにあるピンボールのゲーム筐体の最高得点を超えること。

そして、主人公の平凡な日常が突如変化し始める・・・・。

 

という感じで始まり、最初こそ不純な気持ちで始めたピンボールだったのですが、

時が経つ内、山田さんへの恋愛感情よりもピンボールにハマっていく主人公が描かれる作品です。

 

世にも珍しい、『ピンボール』というゲームをテーマとしている作品でして、

正直、『ピンボール』という言葉から、すぐにピンと来る人はあまりいないと思います。

私自身、『ピンボール』と聞いて、『ピンボール66匹のワニ大行進』という初代ゲームボーイ時代に

発売されたゲームしか思いつかなく、『ピンボール』の知識ほぼゼロで読み始めました(笑)。

 

『憧れの女性に告白』 → 『ピンボールとの出会い』 → 『ピンボールに夢中』

 

というのがこの作品の構成でして、1巻で完結するショートストーリーとなっております。

元々、1巻で終了する予定だったのか、話を脱線させるようなサブイベントは一切無く、

主人公が『ピンボール』にどんどんハマっていく過程が丁寧に描かれております(^^ゞ。

 

また、この作者の売りである『恋愛要素』もなかなかラブコメっておりまして、

特に、垂れ目で美人で何を考えているのか判らない『山田さん』というキャラクターが素晴らしく、

最後の方で、彼女が主人公に告白するシーンがあるのですが、そこは大爆笑してしまいました(笑)。

私と同じように多くの読者が、「諦め早っ!!!」って声を出して突っ込んだんじゃないかな(笑)。

いや~、ここまで魅力的なヒロインは・・・久しぶりかも(^^ゞ。

 

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【総評】

1巻完結型の作品です。

特徴ある絵柄の作品なので、好き嫌いが判れる作風の作品かもしれませんが、

最初から最後まで熱い展開が続き、一気に読んでしまえる作品に仕上がっていると思います。

もちろん、『ピンボール』の知識が無くても楽しめるので、そこは心配無しです(^^ゞ。

 

点数的には

95点

です。
 

1巻で纏めるために、キャラクターのプライベートな部分が全て排除されている部分は、

キャラクター重視でマンガを読んでいる私にとっては残念な展開でしたが、

そういうイベントが無くても、ここまで面白く仕上げてきた作者の才能に脱帽です。

 

 

では、ここまで。

 

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