『ゴーゴー・こちら私立華咲探偵事務所。 1巻』の感想 | まんが栄養素

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【日記】

久しぶりに寝坊しました(^▽^;)。

昨日はのんびりし過ぎたせいで、今日も休みと勘違いしました。

まあ、会社に間に合ったのでOKということで(笑)。

 

 

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【マンガ感想】

 

『ゴーゴー・こちら私立華咲探偵事務所。 1巻 (渡辺航)』

 

渡辺 航
ゴーゴー・こちら私立華咲探偵事務所。 1

 

この作者を知っている方は少ないと思います。

連載打ち切りによる出版社移籍問題とか色々ありまして、

この作品が新しい出版社での新たな出発作品となります。

 

 

【あらすじ】

街の小さな探偵事務所で働くことになった新人探偵・小金田一耕太郎。意欲満々で入社したものの、そこは局長の華咲サヤを筆頭に、とっても探偵らしからぬ個性的な探偵達が所属するちょっと不思議な探偵事務所だった。「でかい仕事」にしか興味がない局長に、メガネが似合うかわいい会計担当・まひろ、天然ボケなところがキュートなバイトの女の子・しおりちゃん・・・などなど魅力的なキャラが満載のドタバタほのぼのコメディー、第1巻♪

 

 

残念ながら非常に空回りしている作品です。

やはり全く違う雑誌に新連載ということで、プレッシャーがあったのだろうか?

作品に纏まり性が無く、キャラクターの掘り下げも行わず、最後まで迷走気味であった。

確かにドタバタコメディなので連載ではこういう話の作り方も正解かもしれないが、

単行本となって一気に読んでみると、迷走しているようにしか思えない。

 

まず、キャラクター。

メインキャラの華咲所長はハチャメチャな部分と真面目な部分の区別がつきにくく、

キャラクター設定が不明で、謎の人物といった感じなので、人間的魅力が少ない。

こういう設定のキャラは必要だが、メインを張る人物に使う設定ではない。

なぜならば、性格が掴みにくいキャラがメインを張ると読者が付いてこれないからだ。

 

そして、1巻において、『まひろ』・『山田』『・高杉』の3人は登場させる必要は無かったと思う。

登場しているにも拘らずこれといった活躍もせずに、一巻が終了してしまった。

彼等が話に無駄に絡んでくることにより、主人公3人の出番も掘り下げも中途半端になり、

主人公3人のキャラクターとしての魅力も描ききれなかった。

彼等の登場ページを削って、メイン3人に話を集中させた方が絶対に面白くなっていたはずだ。

 

 

そして、メインストーリー。

タイトルに『探偵事務所』なんて書いているが、探偵に関する話なんて一切無し

まあ、それはそれで魅力的なのですが、私から見れば期待はずれでした。

(この作者の過去の作品が、ドタバタコメディだったので予想はしていましたが・・・)

また、キャラクターの掘り下げも不十分なので、ギャグも空回り気味でしたね。

 

でも、唯一の救いが、主人公としおりちゃんとのラブコメ展開。

この二人だけはちゃんと描かれており、非常に読者に近い位置に存在していると思います。

ただ、このラブコメを描くことにより、さらに『探偵』とは関係ない話になっていくわけですが・・・。


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【総評】

ドタバタコメディで非常に読みやすい作品です。

ただ、スタートダッシュに失敗した感じでしょうか?

キャラクターが掘り下げが中途半端でいまいち掴めず、勿体無い感じでした。

 

点数的には、

83点

くらいでしょうか。

 

非常に好みな作品なので売れて欲しいですが、あと一歩何か足りない感じです。

2巻以降はキャラクターの掘り下げをちゃんと行なって、もっと魅力的にして欲しいですね。

まあ、値段分の価値はあると思いますよ。
 

 

では、ここまで。

 

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