薄桜鬼・妄想小説【いろは歌(土方)】第4話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

このお話は不定期とさせていただきますので、

あらかじめご了承ください。



そして、このお話は色んな視点から書きたいなぁと思っていますので、

支離滅裂になるかもですが、宜しくお願いします。



あ、今回からヒロインの「いろは」ちゃんを「彩葉」とさせていただきましたので、

ご了承ください。


平仮名は見づらいね、字面がね。


今回そんなエリョくなんなかったです、すみませんw





キャラ崩壊あり。

設定無視あり。







それでも宜しい方だけ、どうぞお付き合いください。









第1話はこちらから → 


第2話はこちらから → 


第3話はこちらから → 













「ま、待ってください」

彩葉は近づいてくる土方の肩をぐっと押した。


「何だ」


「ひ、土方さんは私なんか抱かれなくても、もっと綺麗な方が…」


「ああ?」

彩葉の言葉に土方の眉間に皺が深く入る。


「私なんかでは、土方さんは満足できないと言っているんです」


「それは抱いてみねぇとわかんねえよな?」

ニヤリと口角が上がった途端、両手首を頭の上に持ち上げられ、土方は片手で押さえつける。


「や!何を…っ!」

布擦れ音と共に彩葉の着物が肌蹴、彩葉の胸が土方の前に曝け出された。


「上出来だ」

薄い笑みを浮かべた土方は赤い舌でその先端をペロリと舐める。
彩葉の身体を何かが駆け抜けた。


「…っつ!や、やめ…っ」


「ちゃんと反応してんじゃねぇか。一人前に硬くなってるぞ?
たまには嫌がる女を抱くってのも乙なもんだろ」


「そんな…っ、…酷い…です」

土方の零した言葉に目を見開く彩葉。
その様を見た土方は小さく息を吐いた。


「…。…悪かった。さっさと好いてる奴のところに行け。今なら間に合う」

頭上の拘束を解き、彩葉の胸を隠すように胸襟を引き寄せる土方。


「…」


「…ほら、さっさと」


「酷いです」


「だから謝っ」


「わ、私が!…私が…お慕いしているのは…土方さんです」

目を見張る土方。

沈黙に居たたまれなくなった彩葉は視線を逸らして下唇を食んだ。


「…突然ごめんなさい」


「ぃや…、俺が悪かった。すまねぇ。…まさかお前が俺を好いてくれてるなんざ、思ってもみなかった」


「…」


「俺もお前を好いている」


「…嘘」

今度は彩葉が目を見開き、土方と視線を交わらせた。


「嘘じゃねぇよ。…嫌な奴に茶なんて持って来させたり、傍にいろなんて言わねぇよ。お前だからだ。
毎日懸命に仕事して、俺達を支えようとするその姿勢と、お前の笑みに俺も支えられている」


「でも…、ここには千鶴ちゃんもいるし!島原にだっていくらでも綺麗な方が」


「あんな着飾ってばかりの奴らは好きじゃねぇよ」


「…」

彩葉は土方の言葉に何か返そうと思うも、言葉にならない。

土方はそっと彩葉の頬に手を添える。


「…お前を抱きたい」


「…はい」


「泣くんじゃねぇ…」

その言葉に雫が目尻から零れた彩葉。

その雫を土方は愛おしそうに親指で拭った。


そして先程までとは違う、一つ一つ、互いの想いを確認するかのような口付け。

一つ、口付けすれば少し離れて視線が交わり、また目を伏せがちにすれば触れる唇。

啄ばむような口付けを幾度と繰り返して、また身体の芯がうっすらと熱を持つ。


うっすら開かれた口元から見えた赤い舌を迎えいれた。







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