このお話は不定期とさせていただきますので、
あらかじめご了承ください。
そして、このお話は色んな視点から書きたいなぁと思っていますので、
支離滅裂になるかもですが、宜しくお願いします。
あ、今回からヒロインの「いろは」ちゃんを「彩葉」とさせていただきましたので、
ご了承ください。
平仮名は見づらいね、字面がね。
今回そんなエリョくなんなかったです、すみませんw
キャラ崩壊あり。
設定無視あり。
それでも宜しい方だけ、どうぞお付き合いください。
第1話はこちらから → ★
第2話はこちらから → ★
第3話はこちらから → ★
「ま、待ってください」
彩葉は近づいてくる土方の肩をぐっと押した。
「何だ」
「ひ、土方さんは私なんか抱かれなくても、もっと綺麗な方が…」
「ああ?」
彩葉の言葉に土方の眉間に皺が深く入る。
「私なんかでは、土方さんは満足できないと言っているんです」
「それは抱いてみねぇとわかんねえよな?」
ニヤリと口角が上がった途端、両手首を頭の上に持ち上げられ、土方は片手で押さえつける。
「や!何を…っ!」
布擦れ音と共に彩葉の着物が肌蹴、彩葉の胸が土方の前に曝け出された。
「上出来だ」
薄い笑みを浮かべた土方は赤い舌でその先端をペロリと舐める。
彩葉の身体を何かが駆け抜けた。
「…っつ!や、やめ…っ」
「ちゃんと反応してんじゃねぇか。一人前に硬くなってるぞ?
たまには嫌がる女を抱くってのも乙なもんだろ」
「そんな…っ、…酷い…です」
土方の零した言葉に目を見開く彩葉。
その様を見た土方は小さく息を吐いた。
「…。…悪かった。さっさと好いてる奴のところに行け。今なら間に合う」
頭上の拘束を解き、彩葉の胸を隠すように胸襟を引き寄せる土方。
「…」
「…ほら、さっさと」
「酷いです」
「だから謝っ」
「わ、私が!…私が…お慕いしているのは…土方さんです」
目を見張る土方。
沈黙に居たたまれなくなった彩葉は視線を逸らして下唇を食んだ。
「…突然ごめんなさい」
「ぃや…、俺が悪かった。すまねぇ。…まさかお前が俺を好いてくれてるなんざ、思ってもみなかった」
「…」
「俺もお前を好いている」
「…嘘」
今度は彩葉が目を見開き、土方と視線を交わらせた。
「嘘じゃねぇよ。…嫌な奴に茶なんて持って来させたり、傍にいろなんて言わねぇよ。お前だからだ。
毎日懸命に仕事して、俺達を支えようとするその姿勢と、お前の笑みに俺も支えられている」
「でも…、ここには千鶴ちゃんもいるし!島原にだっていくらでも綺麗な方が」
「あんな着飾ってばかりの奴らは好きじゃねぇよ」
「…」
彩葉は土方の言葉に何か返そうと思うも、言葉にならない。
土方はそっと彩葉の頬に手を添える。
「…お前を抱きたい」
「…はい」
「泣くんじゃねぇ…」
その言葉に雫が目尻から零れた彩葉。
その雫を土方は愛おしそうに親指で拭った。
そして先程までとは違う、一つ一つ、互いの想いを確認するかのような口付け。
一つ、口付けすれば少し離れて視線が交わり、また目を伏せがちにすれば触れる唇。
啄ばむような口付けを幾度と繰り返して、また身体の芯がうっすらと熱を持つ。
うっすら開かれた口元から見えた赤い舌を迎えいれた。
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