薄桜鬼・妄想小説【いろは歌】第1話 | 浅葱色の空の下。

浅葱色の空の下。

薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

はい。

真夜中にこんばんは。


みふゆです。



さてさて。


また新しくお話を書いていこうと思います。



ですが、このお話は不定期とさせていただきますので、

あらかじめご了承ください。



このお話は皆様から投票いただいた結果であの方がヒロインちゃんを抱きますwww


いつものように拙いお話ですが、触れていただければ幸いです。


そして、このお話は色んな視点から書きたいなぁと思っていますので、

支離滅裂になるかもですが、宜しくお願いします。




ヒロインちゃんの名前は「いろは」ちゃんとなりました。


なうでアドバイスくれたKさん、Iちゃん、Dちゃんごめんなさいm(_ _ )m


考えてくれた名前も素敵な名前だったから、また機会があれば使わせてください(*^▽^*)













キャラ崩壊あり。


設定無視あり。





それでも宜しい方だけ、どうぞお付き合いください。




















色はにほへど 散りぬるを


我が世たれぞ 常ならむ


有為の奥山  今日越えて


浅き夢見じ  酔ひもせず










私はいろは。


ご縁があってか半年前に近藤さんに拾われてきた。

身寄りのなかった私はこの新撰組の屯所で、女中として置かせていただくこととなった。


状況の厳しい中、こんな私を隊士の皆さんや、
私が来る数年前からいる千鶴ちゃんも親切にしてくれて。


忙しさはあるけれど、毎日充実した日々を送っていた。






いつものように皆さんの夕餉を用意して、
皆さんが食べ始めてから、部屋の端に腰を下ろして私も夕餉を取り始める。


これまたいつものように始まった永倉さんと平助くんの
おかずの取り合いを微笑ましく見ていると、
沖田さんが口を開いた。



「近藤さん、土方さん」


「何だ、総司」


「僕、そろそろ我慢出来ないんですけど」


「…何が言いたい?」

眉間に皺を寄せた土方さんに沖田さんはカラカラと笑う。



「やだなぁ、宴のことですよ。今日って満月でしょ?」



沖田さんの言葉に皆さん静まり返ってしまって、私はその雰囲気に驚いて見渡してしまった。


千鶴ちゃんを見ればお箸を置いて、恥ずかしそうに顔を赤らめ俯かせた。


それを見た原田さんがポンポンと千鶴ちゃんの頭を優しく撫でたかと思えば、
耳の中に指をそっと入れた。


千鶴ちゃんは「あ…」と声を漏らし、身体をびくんと震わせた。



「ほら、千鶴ちゃんも限界みたいですよ?」

くすくすと笑う沖田さん。


不意に私は土方さんと視線が交わった。


「そろそろ頃合か…」

その呟きに私は首を傾げた。


屯所内で宴をするということだろうか?




「お、俺はまだいろはは早いと思う!!」


「ああ?何だ平助、お前も我慢してんだろ?千鶴ちゃんと大差ない顔してるぜ?」


「んなことねぇよ!俺は!」

永倉さんの言葉にむきになり言葉を返す平助くん。

何だか喧嘩でも始まってしまうのかと思い、思わず口を挟む。


「あ、あの宴、ですか?それならお酒のご用意を…。
でも急なのでつまむものもそれなりの物になっちゃいますが…」


「あははは!違うよ、いろはちゃん。お酒は必要ないよ。
まぁ、お酒はあってもいいんだけどね。
身体一つさえあればいいんだ」


「…身体、一つですか?」

心底愉快そうな沖田さん。

その隣で斎藤さんは静かに私に向かって微笑んでいる。


ますますわけのわからない私は床に視線を落とし、首を何度も傾げる。



「で、どうする?近藤さん」


「ああ、俺は構わない」


「…じゃあ、久しぶりの宴といくか」

にこやかに応えた近藤さんに土方さんも口角を上げた。


「ああ、楽しみだなぁ」

何のことかわからないけど、とりあえず皆さん楽しそうだからいいかと納得した。





夕餉が終わり、千鶴ちゃんと私はお膳をお勝手へと運ぶ。


何だかそわそわして落ち着かない千鶴ちゃん。



「千鶴ちゃん、どうかした?」


「え?あ、うん…。あのね、今日はここをいろはちゃんに任せてもいいかな?」


「あ、どこか具合でも悪いの?さっきから顔が赤いけど、熱でも出ちゃった?」

私が顔を覗き込めば恥ずかしそうに俯き、言葉を零す。


「ううん、そういうわけじゃなくて…。待ってる人がいて」


「うん、いいよ。行って来て。ここは片しておくから」


「ありがとう!」

千鶴ちゃんの笑顔に私も自然と笑みで応える。


土間へと下りた私に千鶴ちゃんが背中越しに声をかけてきた。


「あ…のね、いろはちゃん」


「ん?」

振り返ればそこにははにかんだような笑顔の千鶴ちゃんがいた。


「最初は驚くし、戸惑うと思うけど…。すぐ慣れると思うから…。
私たちの事キライにならないで?」


「どういう…こと?これだけお世話になってるご恩もあるし、皆の事、嫌いになんてならないと思うけど…」


「そっか…。そうだよね、ありがと。じゃあごめんね、行ってくる」


「…うん…」

去っていく背中をぼんやりと見つめる。

千鶴ちゃんの言葉がいまいち納得できないものの、考えていても仕事は終わらない。


ふぅと一つ息を吐いた。



洗う前にまずはたらいに水を張って使った食器をつけていく。

カチンと食器同士が触れる音。



水面に浮かんだ満月が揺れて歪んだ。







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とりあえずはこんな感じで始まりました。







みふゆ