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第1話はこちらから→★
キャラ崩壊、設定無視など、かなりのお目汚しです。
それでも宜しい方はどうぞ。
昼下がり。二人は屯所を出て町に行く。
特に会話することもなく、かなめは山崎の後ろをついていく。
脳裏には朝方の二人で愛し合った様が浮かんできて、
その度に頬を染めてかなめは俯いてしまう。
午前中も医療所で作業していたが、どうも身体と思考がちぐはぐで作業に身が入らない。
初めてのことに身体は正直で気だるくもある。
たまに山崎と目が会う。
山崎は優しく微笑んでくれる。
その表情にかなめはまた胸が締め付けられ、顔を赤く染め、俯いてしまう。
前を歩く山崎の背中を見る。
ふと山崎が立ち止まり
「俺の背中に何かついているのか?」
と振り向く。
驚いたかなめは顔を赤くして首を振る。
その様子に山崎は微笑み、また前を向いて歩いていく。
『心臓が壊れそう』
何だかかなめは泣きたくなった。
買出しを済ませ、屯所に戻る途中、急に山崎が立ち止まった。
背中にぶつかってしまうかなめ。
「わ!ごめんなさい!…どうかしましたか?」
「花は…今日は花は買わなくていいのか?」
「え?…あ!買いますっ!」
かなめは急いで花を選ぶ。
山崎はかなめに優しい視線を送っていた。
もうすぐ屯所というところで、不意に山崎に手を取られたかなめ。
細い路地へと半ば走りながら連れられて行く。
『…何?誰かに付けられてた?』
急に不安に襲われる。
家と家の間の隙間に隠れるように導かれた。
「山崎さん?どうし…」
かなめは山崎に強く抱きしめられる。
「…山崎さん?」
「すまない。屯所に戻る前に今抱きしめておきたかった」
「…そんなこと言わないで下さい…心臓が壊れてしまいます…」
少し困った顔をしつつ、頬を染めるかなめ。
かなめの顎を持ち上げ、ひとつ軽い口付けを落としたかと思えば
すぐさま深い口付けとなり、山崎の舌がかなめの舌を絡める。
長い口付けが続き、苦しくなったかなめは山崎の胸を軽く叩く。
ようやくかなめの口を開放する。
「今朝から恥ずかしそうな顔ばかりしていたな」
「…はい。恥ずかしいです。…山崎さんは平気なんですね?」
「俺は自分が恥ずかしいより、かなめが可愛い」
耳まで赤くなるかなめの首元に顔を沈める。
「そんな顔をしないでくれ。煽られる。」
「煽られるって…何をですか?」
「…そそられるでわかるか?」
「… …はい」
恥ずかしそうにかなめは小さく返事した。
「そろそろ戻らないと副長に心配されてしまうな。行こう」
大きな路地に出るまで、手は繋がれていた。
風が吹き、山崎の細く長い後ろ髪がかなめの元まで伸びてくる。
かなめは山崎の髪の毛1本1本までが自分を好いてくれているように思えて、
握られている手を少し強く握り返した。
「どうした?」
変わらず優しい表情の山崎が問いかける。
「何でもありません」
かなめは微笑んだ。
夕刻になって、かなめは大事なことに気づいた。
『私…沖田さんにちゃんとお礼を言ってない…』
あの場面で沖田が来てくれていなければもっと危ない状況になっていたはず。
慌てて屯所内で沖田の姿を探す。
暫く走り回り、ようやく境内の階段横に沖田を見つけた。
「沖田さん!」
その声に驚いたように眉をあげる沖田。
駆け寄ったかなめの手をとり、階段横の柱の影に隠れた。
「どうしたの?かなめちゃん。息まで切らせて。…そんなに僕に会いたかった?」
かなめに微笑む沖田。
「あの…その…」
息を整えながら沖田をまっすぐ見つめるかなめ。
「昨晩は助けていただいてありがとうございました」
「どういたしまして。…あの後どうしたの?」
「土方さんから羅刹の説明を受けてました…」
「…その後。怖くなかった?僕の部屋に来ても良かったのに」
沖田は口角を上げる。
「その…山崎さんに…一緒にいていただきました」
かなめは俯く。
「へぇ…。そう…。…でも本当に君が無事で良かった」
ふわりとかなめを抱きしめる。
かなめは咄嗟に軽く沖田の胸を押し返してしまった。
『あ』
二人の動きが一瞬止まる。
かなめはするりと沖田の腕を抜けて、
「とにかく、ありがとうございました」
頭を下げて立ち去った。
「…のんびりしすぎたかな」
かなめの後姿を見ながら沖田は呟いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ねぇねぇ、奥さん聞かれました?
「俺は自分が恥ずかしいより、かなめが可愛い」
ですって。
デレ崎、出た━━━(゚∀゚)━━━!!!
さっすが、デレ方さんの部下でありますわねっ!!!!
私?
描いててびっくりしましたよっ!!!
「なっ、なんつー恥ずかしいことを…」
突っ伏しましたwww←描いてる人。
あれ?
でもこれデレてるの?
もしかしてザッキのスキル「確信犯」発動なんじゃね…?
逮捕ーっ!!!( ・д・)/--=≡(((卍
総司さん。。。
諦める?どうすんの?
あ。すねてる。。
みふゆ