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キャラ崩壊、設定無視など、かなりのお目汚しです。
それでも宜しい方はどうぞ。
それはとても気持ちよく晴れた日の昼下がり。
唐沢かなめは洗濯物を取り込んでいた。
「かなめ。かなめはいるか?」
松本が声をかける。
「はい。先生、ここに」
縁側に洗濯物を置き、松本の元に駆け寄る。
「かなめ。私について京まで行かないか?」
「京?構いませんが。。何かあったんですか?」
松本の意外な言葉にかなめは驚いた。
「新撰組の屯所に健康診断にいかなければならないんだが、
隊士が増えたようで人手が足りなくてな」
「あの新撰組ですか?私にお手伝いできることがあるなら喜んでいきますけど。
この診療所はどうされますか?」
「診療所は心配ない。手配はしてある。では明後日朝に発つ。よろしくな」
期待に沿うかなめの返事に松本は笑みで返す。
京に向かう松本とかなめ。
二日かけて屯所にたどり着いた。
「大きいお寺さん!」
かなめは感嘆の声をあげた。
「西本願寺が屯所なんですか。」
「最近、屯所を移したらしいんだ。さあ、先に近藤君と土方くんに挨拶しよう」
部屋に通された松本とかなめ。
「松本先生、お久しぶりです。ご足労頂きありがとうございます!」
「元気そうだね、近藤君。土方くんも久しぶり」
「お久しぶりです。松本先生、そちらは。。」
土方は少し眉間に皺を寄せ、かなめを見やる。
「おお、これはうちを手伝ってくれてる唐沢かなめだ。
今日も手伝ってもらおうと思って連れてきた」
「初めまして。唐沢かなめと申します。よろしくお願いします」
手をついて頭を下げるかなめ。
「唐沢さん、ここは新撰組の屯所だ。申し訳ないが男装をお願いしたい」
「へ?…男装ですか?」
土方からの思ってもみなかった言葉に目を丸くするかなめ。
「…もう一人、ここに男装している者がいる。
その者を今から呼ぶから着替えてほしい。…山崎いるか?」
「はい、失礼いたします」
すっと明けられた襖。
山崎と呼ばれた人間は忍装束を着ていた。
少しつりあがった目がかなめを見やる。
『新撰組にはこんな格好の人もいるんや』
かなめは驚いた。
山崎は鼻や口元を覆っていた布を下げ、挨拶をする。
「松本先生、ご無沙汰しております。」
「おお、山崎くん。元気かね。」
「ええ、変わりなく」
松本に笑顔を向ける。
「山崎、千鶴を呼んできてくれ」
土方が声をかける。
「承知しました。松本先生、またあとでご指導ください。失礼いたします」
「かなめ、彼はここの医療担当だ。覚えておきなさい」
「…はい。」
何だか物々しい雰囲気にかなめは少し戸惑っていた。
かなめは山崎が連れてきた千鶴と共に千鶴の部屋に移動する。
「初めまして。私は唐沢かなめといいます。えーっと…千鶴さんでいいのかな?」
「はい、雪村千鶴と言います。よろしくお願いします」
「こちらこそ宜しくお願いします」
男装はしているものの、女性であることはわかってしまう千鶴の身なりに
何だかかなめは微笑ましく思ってしまった。
千鶴に手伝ってもらいながら男装をする。
「先生、用意が出来ました。」
部屋に戻ると近藤、土方の姿はなく、松本と着替えた山崎がいた。
「はは、雪村くんとは違い、男に見えてしまうなぁ」
松本が笑いかける。
「先生!失礼ですよ!」
「なぁに、冗談だ。さぁ、山崎くん準備をしよう」
「山崎という。唐沢くん、よろしく」
「はい、宜しくお願いします」
松本と山崎とかなめは隊士たちの待つ大広間へと向かった。
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はい、始まりました~。
まあ、第1話というわけで。
スロースターターな主役ですから。
そのうち脇役が主役をとってやろうとたくらんでます、はいw
それはまた凄く後の話ですが。
うん、書いてる私が悪いんだ。
みふゆ