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第1話はこちらから→★
キャラ崩壊、設定無視など、かなりのお目汚しです。
それでも宜しい方はどうぞ。
「わぁ…凄いね、千鶴ちゃん。来たことある?」
角屋の部屋に通され、席につく面々。
かなめは部屋の隅々まで首を動かしながら見ていく。
「はい、何度か…」
「私こういうとこ初めて来た。
…千鶴ちゃん、何かそわそわしてるみたいやけど…体調でも悪い?」
千鶴の顔を覗きこむかなめ。
「いえ…」
少し頬を染める千鶴は軽く俯いてしまった。
皆で食事に酒に舌鼓を打っていく。
宴もたけなわになる頃…。
「いよーっし!島原に来たら恒例のやつをしないとな」
永倉が声を上げる。
「俺の腹芸か?」
「ちげーよ、左之さん」
藤堂は永倉と顔を合わせ、にやりと笑う。
「おい、千鶴ちゃんにかなめちゃん。女物の着物に着替えてこいよ」
「…は?」
目を丸くするかなめ。
「…やっぱり」
千鶴が小さなため息をつく。
「君菊さんいるかい?宜しく頼むぜ~♪」
廊下に向かって呼ぶ永倉。
君菊に促されて千鶴とかなめは部屋を出る。
「まさかこんな流れだとは思わんかったなぁ。
ハメられた気がする…」
着替えたかなめは先に着替えてた千鶴の前に姿を見せた。
「わ、かなめさん!綺麗…」
「…そんな可愛すぎる千鶴ちゃんに言われたくないわぁ…」
ため息混じりにかなめは呟く。
「なんや、かなめちゃんちょっと楽しそうやね?
やっぱり年頃やから綺麗な着物も着てみたいよねぇ」
「そんな…。かなめさんは嬉しくないんですか?」
照れたような顔でかなめに問う千鶴。
「ぃや、その…落ちつかへんよね…」
頬を指でかくかなめ。
「本当に綺麗ですよ?」
「あかん、何か凹んできた…」
「お二人とも可愛いし、綺麗どすえ」
「私なんか君菊さんの足元にも及びませんよ。こんなに綺麗な着物着せてもらって
ありがとうございます。いい記念になりました」
かなめは頭を下げる。
「さあさ、皆はんとこ行きましょ」
艶やかな笑顔の君菊に促される。
まず千鶴が部屋に入る。
「やーっぱ千鶴は可愛いなぁ」
「千鶴ちゃんと来たら、この姿みないと島原に来た気がしねーなぁ」
それぞれが感嘆を上げる。
「さあさ、かなめさん。入りましょ」
君菊に促され、かなめが入る。
「…」
空間に沈黙が訪れる。
何だかその沈黙にかなめは泣きそうになってしまった。
「…帰る」
「どぅわーっ!かなめ?かなめかよ!」
一番最初に声をあげたのは藤堂だった。
「そうやよ、何か文句ある?」
藤堂を睨みつけるかなめ。
「すっげーな、女って…」
永倉はまじまじとかなめを見つめて呟いた。
「いいんじゃないの?このくらいとことん化けてもらわないと」
沖田の言葉にかなめは深いため息をつく。
「かなめがこんなに綺麗になるとは思ってなかったな」
原田はご満悦のようだった。
「…皆して私のこと馬鹿にしてるし」
眉間に皺をよせブツブツと文句を言う。
「かなめ、少しは黙れ。黙っていればそれなりだ」
「…はい」
土方の言葉に恥ずかしくなり、山崎の隣の席に戻る。
山崎は俯いていた。
「山崎さん、どうかされました?気分でも悪いですか?」
山崎の顔を覗き込むかなめ。
「ぃや…。どこも悪くない」
「…ならいいんですけど」
「…すまない。君が綺麗過ぎて…驚いた」
山崎のはにかんだような笑顔にかなめは心を掴まれた。
「山崎さん、どうぞ」
酌をしようとすると山崎は
「俺はいいから土方さんからお酌しておいで」
かなめを促した。
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賑やか、そして華やかになってきました~♪
さてさて…。
…むふ( 〃▽〃)
みふゆ