薄桜鬼・妄想小説【空が鳴っている】第5話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

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第1話はこちらから→






キャラ崩壊、設定無視など、かなりのお目汚しです。


それでも宜しい方はどうぞ。











かなめが屯所に来てから3週間が過ぎた頃。


廊下を歩いていると、
遠く離れた廊下の隅に沖田の姿があった。


そんな時、沖田の咳を聞いたかなめ。

「…嫌な咳」

沖田の咳が気になる。


沖田を追いかけ、声をかける。

「沖田さん!」

振り返る沖田。

「どうしたの?かなめちゃん」


「…一度医務所まで来てもらえないですか?」

「…。…ただの風邪なんだけど?」

明らかに怪訝な表情をする沖田。


静かに刀を抜き、かなめに向ける。

刀はかなめの喉元まであと一寸のところで止まる。

「下手なこと言うと…殺すよ?」


「…じゃあ、医務所が嫌なら私の部屋に来てくれますか?
話、誰にも聞かれたくないんですよね?」

怯まず沖田にまっすぐな目を向けるかなめ。


「…。わかったよ。…かなめちゃんて強引なんだね」

沖田はため息まじりに応え、剣を収めた。




「…松本先生に何か聞いたの?」

かなめの部屋で気だるそうに柱にもたれながら問う沖田。

「先生にも誰からも沖田さんの病気のことは聞いてません。

でも私も先生の傍にいさせてもらって長いですから。
…嫌な咳くらいわかるつもりです。」


「で。僕をどうするの?
かなめちゃんが僕を消毒してくれるとか?」

口角を上げながら腕組みをする沖田。


「沖田さん、鍼…したことありますか?」

「…ないよ」

「一度騙されたと思ってしてみませんか?
病気は治せませんが、気休めかもしれないですけど、
咳で強張ってる筋肉もありますし、
少しは身体が楽になると思いますよ?」


「へぇ…。かなめちゃん鍼が出来るんだ。」

眉をあげる沖田。


「…やるやらないは沖田さん次第ですけど」

「じゃあ、お願いしようかな」

沖田の表情が和らぐ。

「じゃあ、上半身裸になってこの布団にうつ伏せて寝てもらえますか?準備します」


上半身裸になった沖田は布団にうつ伏せになりながらクスリと笑う。

「かなめちゃんの匂いがするね」


「なっ!何恥ずかしいこと言ってるんですか!
ほら、始めますよ」

かなめは顔を赤らめながら沖田を促した。




「はい、終わりました。
とりあえずしばらくこのままでいてください。
また鍼を取ってから、今度は仰向けになって鍼をしましょう」


「うん。…かなめちゃん大分この新撰組にもなれてきたみたいだね」

「皆さん、いい人ですから」


「僕の扱いもうまくなってきてるよね」

「…沖田さんを扱おうなんて思ったことないですけど」

きょとんとした表情のかなめ。


「そう?」

「はい。」





しばらくの沈黙が続く。






「じゃあ鍼、取りましょうか」

手早く鍼を取っていくかなめ。


「はい、全部取りました。仰向けになってもらえますか?」

「うん」

沖田が寝返る。



『鍛えてた筋肉…さすが一番組組長』


「何?僕に見とれてる?」

かなめの様子に口角をあげる沖田。


「いや、色んな隊士の方の筋肉見てきましたけど、組長となるとやっぱり違いますね」

「へぇ、そうなんだ。そんなこと思ったこともなかった」

笑いながら応える沖田。


「…ねぇ、かなめちゃん。山崎君の筋肉見たことある?」


「いえ、ないですけど?」


「そっか。じゃあ、まだ僕が入る余地はあるんだ」

「何のことですか?」

沖田は答えず、かなめに笑いかけた。





「はい、終わりました」


「うん、少し楽になった気がするよ、ありがとう」

上体を起こす沖田。


「多分、今日は少ししんどくなるかもしれないですけど、

時間が経つにつれてもっと楽になったのが実感できると思いますよ」

「わかった」

「また経過を聞かせてくださいますか?」

「勿論。」

沖田の言葉に笑顔を見せる。


「着物着て下さいね?」

道具を片し始めるかなめ。

「ねぇ、かなめちゃんてさ、気になる人とかいないの?」

「気になる人…ですか」

首をかしげるかなめ。


「そう」

「うーん。…沖田さんの咳は気になりますけど…」

「そうなんだ。じゃあ僕にしときなよ」

沖田の言葉に被るように廊下から声がかかる。


「かなめくん、いるかい?山崎だ。入ってもいいか?」

「はい、どうぞ」

障子が開く。


「…何、してるんですか」

かなめの布団の上で上半身裸の沖田がいる。

その光景に驚いて目を見開く山崎。



「きゃ!」

かなめは急に腕を引き寄せられたかと思えば、沖田の腕の中にいた。

『…へ?…何…?』

顔を少し上げればすぐそこには沖田の顔がある。

自分の置かれてる状況にかなめの頬がみるみるうちに染まっていく。


「…こっちの台詞だよ。今かなめちゃんと二人の時間なんだから邪魔しないでくれる?山崎くん」

少し睨むような表情で言葉を投げる。


「…先程副長が沖田さんを探されてました」

「…土方さんか。面倒くさいなぁ。」

ため息をつく沖田。かなめを開放して着物を整える。


「かなめちゃんありがとうね。身体は楽になったよ」

沖田はまだ頬を染めたままのかなめに
にっこりと笑って部屋を出て行く。



沖田の廊下を歩く音が小さくなるのを確認してからかなめに問う。


「…かなめくん、ここで沖田さんと何をしていたんだ」


「何って…」

かなめの声は泣きそうだった。


「あの…その…沖田さんの咳が気になっていたので、
少しでも楽になるように鍼をしてあげていただけです」


「鍼が出来るのか?」

少し驚いてかなめに問う。

「はい」


「…沖田さんの病気を松本先生から聞いてるのかい?」

「いえ、何も。ただ、咳が酷いのが気になって。
身体が強張ってるんじゃないかなと思って鍼をしたまでです」


「そうか…。いつもかなめくんには隊士の体調など考えてくれて感謝している。
だが隊士と二人きりは止めた方がいい。

君は女なんだから。私もいつも君の傍にいられない。
何かあってからでは遅いからね」

嗜めるように山崎は言葉を紡いだ。


「…はい、わかりました。ご心配かけてすみません」

かなめは山崎に頭を下げた。


「…大丈夫か?」

山崎の短い言葉にかなめは小さく頷いた。




「そういえば…山崎さん、私に何か用でもあったんですか?」

気を取り直そうとかなめは布団を片しながら山崎に問いかける。


「ぃや、君が医務所にいなかったから探していただけだ」

「そうでしたか」

かなめは山崎に微笑んだ。











◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇








ザッキも絶妙ですよね、タイミングwww

斎藤さんと争うな( ̄ー ̄)




沖田とのエリョを期待された素敵妄想女子の皆さん、
すみませんでしたっ!m(__)m


皆さんのコメント見て、
急遽、抱き寄せるのスキルを使いましたwwwww


ほら、もうこの人暴れだすからこっちも必死なんです…はい。


ザッキ、心中穏やかではないでしょうな…(・∀・)ニヤニヤ。





えーっと、比較するのも何なんですが。


一つ前の小説「花吹雪」。

第6話で総司さん、美桜ちゃんとヤってます(・∀・)





ザキさん、奥手なのかな。


ぃや、きっと我慢強いんだ。



でも早く見たいよね~。


私が一番見たいもの~←










みふゆ