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第1話はこちらから→★
キャラ崩壊、設定無視など、かなりのお目汚しです。
それでも宜しい方はどうぞ。
隊士たちの健康診断が始まる。
かなめは松本の横で帳面を取る。
途中、うるさい隊士もいたが、健康診断自体はすんなりと済んだ。
が…。
「先生…、ここの環境は酷いですね」
かなめがため息をつく。
「そうだな、まだ屯所をうつしたばかりとはいえ酷い。
早く対策をとるよう近藤くんに伝えておこう」
「お願いします」
別室で待機していたかなめの元に、少し困ったような顔をした松本が戻ってくる。
「先生、帰りの準備が出来ています」
「それが…だな。かなめ、ここに残ってはくれないか?」
「ここに?そんな…」
「見ての通りここの環境は酷い。医療担当の山崎君は別の任務もあるため、
怪我や病気の隊士たちに付きっ切りではいられない。
さっきの雪村くんも手伝ってはいるんだろうが、色々雑用もあるらしい。
かなめは山崎君の補佐をしてやってくれ。」
「…ずっとここに残れとおっしゃるんですか?」
「いや、とりあえず2ヶ月の期限付きだ。今の怪我人たちが1ヶ月で完治するとは考えにくい」
「2ヶ月…」
「かなめの両親には私から伝えておく。大丈夫だ、山崎くんは誠実な男だし。
雪村くんがいるくらいだ。
隊士たちもお前を取って食おうなんぞ思ってないだろう」
「先生、それ酷くないですか?」
眉間に皺を寄せて松本を睨むかなめ。
「わはは。すまんすまん」
頭を撫でながら笑う松本。
「…わかりました。2ヶ月でいいんですね?」
ため息混じりに答えるかなめ。
「ああ、私からも宜しく頼む。では近藤くんたちに挨拶にいこう」
近藤と土方に挨拶をすませ、かなめは山崎と共に医務所に赴く。
早速山崎に屯所の状況、怪我や病気の隊士の現状の説明を受ける。
松本の指導を山崎がしたためた帳面を読みながら会話していく。
「これを一人でこなすのは大変だったのではないですか?」
「私がいない間は雪村くんが助けてくれていたんだけどね」
「後は…、少し薬などが足りないような気がしますね」
「そうだね。俺も最近は忙しくて、中々買出しには行けなかったんだ」
「私だけで行ってきましょうか?場所さえ教えてもらえば…」
「ぃや、唐沢くん一人で京の町を歩かせるのは危険だ。
明日俺と共に行こう。副長にもお願いしておく。」
「はい、お願いします」
「で、唐沢くんの部屋なんだが、医務所の隣を使ってくれ。
因みに俺の部屋は医務所を挟んだ隣にある。」
「はい。…あの、山崎さん、すみません」
かなめは少し困った顔をして山崎を見る。
「何だい?」
「唐沢くんは止めていただけないですか?何だか慣れなくて…
名前で呼んでいただけると嬉しいんですが」
「じゃあ、かなめくんでいいかな?」
「はい、よろしくお願いします」
かなめは山崎に笑顔を向けた。
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はい、第2話でした。
主役にならって、この小説も淡々と進むわけですw
実は健康診断でうるさい新八をかなめが吠え飛ばすという案も
浮かんでたんですが止めましたww
それだけでかなり長くなってしまうので、
かなめちゃんには自重してもらいましたwww
みふゆ