謝金と現金管理(3回シリーズ)その1 | 【公益法人・NPO法人・社会福祉法人】非営利会計ナレッジ

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非営利会計専門業務経験8年、研究も行う公認会計士内野恵美が、急速に変わりつつある非営利会計について気づきをシェアするブログです。

【公益法人・NPO法人・社会福祉法人】非営利会計ナレッジ-ウィーンのカラス1

 こんにちは。公認会計士の内野恵美です。

 写真は今回のテーマに関係ないのですが、ウィーンの公園にいたカラスです。

 手前のカラスはちょっと違うと思いませんか?

 明らかに派手で珍しい鳥でなくても、観察しているとどこか違うものが意外といるものです(続く)。
 

 ところで、NPO法人(特活法人)、公益法人、そして、社会福祉法人、なかでも社会福祉協議会等の場合、講座やセミナーを実施する際に、講師の方に謝金を払うことが、多々あると思います。

 
 謝金の場合、所得税の源泉徴収を失念しないようにというのが、まず第一に言われることかもしれません。


 しかし、今回は別の視点として、現金管理の視点から、謝金のあつかいを経験を踏まえてお話したいと思います。


 私が、以前に関わったことのある非営利法人の事例を参考に、次のような設例を作ってみました。

【設例】

①謝金の支払いは、セミナー・教室終了後に直接講師に現金(1回1~3万円程度)で渡すことにしており、謝金を受け取った講師からは法人様式の領収書にサインをもらっている。


②謝金払い用の現金は、月初に銀行口座からその月の講座の実施分だけまとめて引出し、金庫に保管し、その都度講師に支払っている。


③日々の支払いは、小口現金制度により管理・記帳しており、定額資金前渡制(例えば3万円)を採用している。
謝金の支払は、小口現金から行っていない。



 この【設例】に関してどのようなことが気になりますか?

領収書の発行? 小口現金の取扱? 現金の引出し? ・・・・
などと、いろいろな論点が考えられます。


 しかし、とりあえず②について注目してみましょう。


 あえて帳簿への記帳について書かなかったのですが、

会計処理はどうしたらよいと思いますか?

 
 長くなりますので、ここからは次回にします。
 

 当たり前だ、簡単だと感じる人も多いと思いますが、ちょっと考えてみてください。


お読みくださってありがとうございます。