Hard Reset | 貧乏人にもゲームやらせろ!

貧乏人にもゲームやらせろ!

STEAM等で安く入手できる主にPCゲーム
人知れず埋もれた名作、良作
あまりメジャーではないがプレイする価値のある作品など
レビュー感覚で紹介していきたいと思います


STEAM $19 日本語化×

ゲーム内容
とにかく撃ちまくる、ひたすら撃ちまくるアクション性の強いスポーツ系FPSです。
これまた日本語化できないようなので英語でのプレイでした、ストーリーはさっぱりです。
世界観はいわゆるブレードランナー的な近未来のハイテク都市、その中でプレイヤーは次々と湧いてくる機械のモブ(モンスター?)や数体のボスロボットを様々な武器に持ち替えながら破壊していきます。各武器には様々な特性があり状況に合わせて使い分けることで攻略を楽にしてくれます。
進行は一本道で英語がわからなくてもまず詰まることはありません、プレイヤーがすることと言えば撃つかボタンを押すか、もしくは道中に設置されているショップで武器と防具をアップグレードする、これだけです。謎解きや探索などは一切ない、無駄な部分を省き戦闘に重点を置いた硬派な作品です。
難易度は若干高め(自分は標準的なFPSプレイヤーです)でノーマルでもかなり手ごわかったです、アップグレードした武器を持ち越しての周回プレイが可能ですので初回はイージーで始めるのをオススメします。


プレイした感想

熱い!とにかく熱い!暑苦しい!!なにが?圧倒的に硬派な世界観、戦闘に重点を置き無駄な部分を一切省いたストイックさ、硬派なのは世界観だけではないワラワラと湧いてくるモブ共も一体一体が相当硬い、そんな奴らがプレイヤー目掛けてまとわり付いてくる鬱陶しさと暑苦しさときたら計り知れない。理不尽な弾幕と壁際でのリンチに殺られコントローラーをブン投げ、いやらしく配置された爆発物に巻き込まれモニターを蹴飛ばす、普通ならその時点でゲームを閉じてしまうだろう、しかし何故だかリトライを繰り返してしまう、次は、次こそはと微かな手ごたえというか希望を抱きながら。
マゾい・・・若干大げさだが初回のゲームプレイの印象はそんな感じだった、これと言った攻略方法がみえてこず詰まるところではとことん詰まる、数回のリトライを繰り返し「たまたま行けた」的なプレイで進めていた。しかしふと思いつきで購入したGLENADE LAUNCHERが世界を変えた。


あんなに硬かった敵が一発で鉄クズに変わる、数で押してくる小物はGLAVITY GRENADEでまとめて廃棄できる、必死こいてマシンガンをぶっ放してた自分がアホらしくなって来たと同時に「ああ・・・これなんだ」という爽快感が一気に押し寄せてきた。次々と武器を持ち替え状況に応じた攻略方を探っていく、敵の出現パターンを覚え効率良く廃棄していく順番を考える、そのとき手にすべき武器は何か、動きを止めて爆発系で一気にやるかもしくはストイックにアサルトで射撃していくか、武器の数だけ攻略の幅が広がりプレイヤーの思考がその密度を濃くして行く。やがてシチュエーションごとに自分の必勝パターンが生まれゲームを進める中毒性に拍車をかけて行きリトライすることにすら快感を覚えるようになる。「これと言った攻略法がない」というのはこの作品に関して言えば当然のことでプレイヤーの数だけ攻略法は存在する、そこにもっと早く気づくべきだった。
PVを見てデモをプレイしてみただけでは「シンプルなゲームデザイン」といった程度の印象しか持たないだろう、金を払い深く浸かろうと心に決めたところでもまだ入り口に立ってすらいない、壁にぶち当たり嫌気が差し、それでも「ラストまで行かなきゃ」と後に引けないある意味脅迫観念からリトライを繰り返し始めたころがこのゲームの始まりでプレイヤーの思考と偶然の閃きの数が作品の評価を左右する。 そうしてようやく辿りついたラストで初めて嫌気や苛立ちを超えた挫折を覚える、この壁を乗り越えるのはもはや思考や閃きといったある意味物理的な要素だけでは足りない、要求されるのはプレイヤーの精神的な面である。「根性」これしかない、狂ったような弾幕を避け呆れるほど湧いてくる鉄の塊を破壊しいつ終わるのかわからないボスの体力を削っていく、失敗したらまた最初から。そのとき再びリトライボタンを押す根性がクリアへと導いてくれるだろう。

クリアした瞬間「よっしゃ!やった!!」なんてガッツポーズしたのは本当に久しぶりだと思う。