貧乏人にもゲームやらせろ!

貧乏人にもゲームやらせろ!

STEAM等で安く入手できる主にPCゲーム
人知れず埋もれた名作、良作
あまりメジャーではないがプレイする価値のある作品など
レビュー感覚で紹介していきたいと思います

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BRINK:FPS


STEAM $19 日本語化○


クラスごとの特徴を理解して勝利を目指す

BRINKは躍動感溢れるスピーディな展開が売りのスポーツ系FPSです。軽快なフットワークでマップ内を駆け巡り各チームに与えられたミッションを達成し勝利を目指します。
ゲームには4種類のクラスが存在し、チーム内でのクラスごとの役割分担が非常に重要で戦況やミッションに合わせた選択が必要です。ソルジャーが自陣を防衛している間エンジニアがバリケードを構築して進入経路を塞いだりオペレーティブが制御盤をハッキングして扉を開いたりメディックが倒れた仲間を蘇生したりなど個々の役割を理解し適切に対応していくことで戦局を有利に進めて行くことができます。


携帯型の端末を取り出してピコピコとハッキング、その脇で行われる激しい銃撃戦、なんかちょっとシュールな構図だ。「あいつらソルジャーが殺られたら俺らもみんな死んじゃうかもなぁ」とか考えると不謹慎だが妙に笑えてしまう。

自分好みにキャラクターをイジり倒す
キャラクター及び武器のカスタマイズも充実しています、敵を攻撃したり目標を達成することで得られるXP、これを溜めてレベルアップすることでアビリティやカスタマイズ用パーツのロックを解除することができます。


カスタマイズできる部位は多い上にパーツの種類も豊富、頭部は髪型、ヘッドギア、ペイント、タトゥー、ヒゲまで設定できる。

アイアンサイトは6種類、標準のアイアンサイト以下は全てロックされている、チャレンジをクリアして解除しよう。

プレイした感想
ビジュアルの面について言うと個人的にこういったカートゥーンCGはかなり好み、映像ではあるがオモチャ(フィギュア)的所有する喜びがある。現実に触れることはできないがデータとしてキャラクターを動かせるという点においては実物のオモチャをいじって遊ぶ感覚に近いものを体感させてくれる。


本作品は一人称視点である為いじって遊ぶというよりキャラクターとの一体感を楽しむ感覚に近い、そのあたりはかなり上手く表現できていて障害物を飛び越えたり、壁をよじ登ったりなどいわゆる飛んだり跳ねたりがボタン一つで軽快にストレスなく実現される。感覚的な操作でプレイヤーの意思や願望が 映像により表現されるおもしろさもあるしそこから感じ取れる手触りがキャラクターとの一体感を生むのではないか。できることなら三人称視点でも遊んでみたいものだ。

射撃感覚については正直大味というか迫力に欠ける部分があってそれこそオモチャの拳銃でパンパンやってるイメージに近い、データ上ではキッチリFPSはでているのに妙にエイムがカクついた感じになるのも気になる(自分の設定がおかしいのかもしれません)射撃に関してストイックな物を求める方にはあまりオススメできないがこのゲームはキルデスにそれ程重点が置かれていない。
リザルトの順位は獲得したXPで判定されキルデスは表示すらされない、そのため銃撃戦の役割はそれほど重要ではなくそれよりも目標の達成や味方のサポートで戦局を有利に進めいかにして多くのXPを稼ぐかが勝敗の決め手となる。
撃ち合いで勝てなければエンジニアにでもなって地雷やタレット置いて篭ってもいい、敵が上手いこと罠にかかれば殺害できなくてもそれだけで当事者にXPが入る、それを眺めてニヤリとしてればいいのだ。尽くすタイプの人にはメディックがオススメ、バタバタ死んでいく味方に蘇生シリンジを放り投げていればそれだけで多くのXPが獲得できる。

各クラスそれぞれの特性をキッチリ理解しXPを稼げるようになればそのうち自然と状況に応じたクラスの役割が見えてくるようになる。例えば味方にカンフル剤を打ち込まれたソルジャーで弾幕を避けるようにスライディングで敵陣に滑り込み制圧を試みる、エンジニアはその脇でせっせと罠を仕掛け、折を見てオペレーティブは目標に到達しハッキング、いつだってメディックは蘇生シリンジを投げることを忘れてはいけない。リスポンして再び襲ってくる第二波の脅威に怯えつつオペレーティブはハッキングを続けなければならないしソルジャーとエンジニアはそれに対処すべく有利な戦闘エリアを再構築しなければならない。
そういった一連の流れを各プレイヤーが上手く作りだすことで初めて狙い通り目標を達成させることができるしその瞬間溢れ出す脳汁はハンパない。
ただそれを実現させる為の人員を確保できるかどうかが問題で人が集まらなきゃBOTを連れて回るしかない、んで現状はこのゲーム人がほとんどいない、日本人なんか一度も見たことないかもしれない・・・。海外のサーバーには結構人が居たりするので結局外人とのプレイになるが言葉による意思疎通はできなくともしばらく一緒にプレイしてれば相手がやりたいことは何となく解ってくるものだ、最近は夜な夜な海外鯖に潜り込んでは良くわからない人達からのフレ申請を頂く日々が続いている。

お粗末なプレイだが動画も載せておく


Crysis:FPS

STEAM $29 日本語化 ※購入条件により一部不可

ゲーム内容
自分は日本語化できなかった為英語でのプレイでした従ってストーリーはほとんど把握していません。
ナノスーツと呼ばれるスーツを装着し潜入、戦闘を繰り返しながら目的を達成していきます。スーツにはアーマー(ダメージ吸収)、スピード(移動速度アップ)、ストレングス(攻撃力、ジャンプ力アップ)、クローク(透明化)の4種類の特殊効果が付与されており状況に応じて任意に切り替えながらゲームを進めて行きます。
シナリオごとに設定されたマップはとても広く目的地への進行ルートはプレイヤーによって様々。



プレイした感想
難しい、とっつきにくい、というのが第一印象。始めのうちはMGS的なステルス、不殺プレイで進めて行ったものの今一うまくいかない。殺害する以外に敵を排除する方法がない為自分のスキルではある程度敵が配置された拠点では必ず詰まってしまう。
しょうがないので開き直って殺害しながらのプレイに以降したところエラく快適になってしまった、そもそも麻酔銃もなければ拘束による気絶もないんだから殺すしかないわけで、「敵を見つけたら銃で撃って殺せ」っていうすごくシンプルな回答に行き着いた。
相手は人間なんだから撃てば死ぬのは当たり前だし戦場に居る以上敵は殺してなんぼ、もの凄く現実的な解釈だがなんかゲーム的ではないなと違和感を持ってしまった自分の思考にズレを感じた。
要は難しく考えすぎてたようでクローク(透明化)がある以上ステルスが基本で究極は殺さず、見つからず、そんなある意味強烈な先入観を抱いていれば壁にぶち当たるのも当然。
なんの為に数種類の武器が用意されているのか?戦闘をサポートする特殊能力の存在とは?ていうかなんで敵がいるの?そんなとこまで否定してしまうような先入観というかひどい思い込みだった。
双眼鏡を除いて敵の拠点を観察したらパーティのはじまり、まずはアサルトライフルでちくちくやって潜入ルートが開ければクロークで突入、レーダーを見ながら敵の後ろから前からピストルやサブマシンガンで頭を打ち抜く、目に付いた装甲車を拝借してもいい、機関銃の連射は刺激的だ。やがて騒ぎに気づいた本部からヘリや戦車が送り込まれてくるだろうが心配するな、そこらにRPGが転がってるはず、そいつをぶち込んで黙らせてやれ。
破壊と殺戮を存分に楽しめばいいこれはゲームなんだから、いつだってシリアスに考え込むのは危険だよ、みたいなことを言われてるような気がした。狂ったように美しく描写されたエイリアンの洞窟で小一時間迷いながら「ゲーム」ってなんなんだろうと考えてしまった。

ラストのお祭り騒ぎは正直おもしろいとは思わなかったが今ゲームはここまで出来るんだと驚愕した。



Deus Ex: Human Revolution:FPS

STEAM $49 日本語化

日本語化パッチはコチラのブログで紹介されていました。

ゲーム内容
オーグ(いわゆる改造人間)と純粋な人間の対立(オーグ批判)を背景に持つ近未来の都市が舞台。主人公は元SWAT隊員の純粋な人間としてオーグ研究企業サリフのセキュリティを勤めるがサリフ内でのオーグ集団の襲撃事件に巻き込まれ瀕死の状態に、彼自身オーグ化されることで命を取り留める。
基本的にはメインミッションをこなしながら大筋のストーリーを追っていくことになりますが、いくつかのサブミッションも配置されています。ステルスを基本としたゲームデザインで潜入をサポートするオーグメンテーション(特殊能力)をうまく利用しながらゲームを進めて行きます。敵を倒したりPCをハッキングするなどの特定の行動に対して経験値が付与され経験値を一定まで溜めることで任意のオーグメンテーションのロックを解除していくことができます、壁をぶち破る、ジャンプ力アップ、透明化と言った能力を解除すれば潜入経路の選択肢の幅が広がります。
ストーリーの進行に合わせ数箇所の都市を移動しながら探索と潜入を繰り返します、各エリアの規模はそれほど大きくないものの探索要素は豊富でゲームの世界を隅々まで把握するにはかなりの時間が必要です、若干入り組んでいて迷いやすいのが難点。




プレイした感想
アクション部分はそれなりに良く出来ていて戦闘やステルスで違和感を感じるところはほとんど無かった、基本的にはステルスで進めて行くのが前提で建物の構造や敵の配置等にちょとしたパズル要素があり一呼吸ついて手持ちのアイテムとオーグメンテーションと相談しながら少しずつ進めて行く感覚。「こざかしい」と思えば殺害しながら強引に進めていくのもアリ、ただそれによるデメリットもなければメリットもない訳でステルスによる攻略の方が見返りは大きい。先を見越してミッションで躓きそうであれば探索部分でしっかり経験値を稼ぎ必要と思われるオーグメンテーションを解除した上で挑むのがいいかもしれない。「後で楽したいなら手前でしっかり下準備を」みたいなその辺りのゲームデザインは上手いというかバランスが取れている感じで無理なくRPG要素を含ませているのが普通にすごいと思った。
ただ何より自分がこのゲームをプレイして「おもしろい」と思ったのはストーリーやアクション部分ではなくエリア内での探索部分。PCをハッキングしてメールを読んだり、サブミッションをこなしていくことで自分の中でゲームの世界観が序々に広がり深みを増して行く感覚が心地良かった。大筋のストーリーを追っていくだけではゲームの全てを把握することは到底できないしダラダラと小難しい説明やムービーでプレイヤーに押し付けてくることもない、世界のカケラはそこらじゅうに転がっていてそれをプレイヤー自身が広い集め補完することで新しい真実が見えてくる。ebook(タブレット型の小型の端末)に経験値が振られ実績も付いているのは「もっと深く世界観を堪能してこのゲームを好きになって欲しい」というクリエイター側の意思だと思う。

自分は現在一通りクリアして探索と実績解除に励んでいる、初回は2,30分で通り過ぎた最初の街でもう5,6時間ウロウロしている、開発者側の思惑通りまんまとこのゲームにはまってしまった。




STEAM $19 日本語化×

ゲーム内容
とにかく撃ちまくる、ひたすら撃ちまくるアクション性の強いスポーツ系FPSです。
これまた日本語化できないようなので英語でのプレイでした、ストーリーはさっぱりです。
世界観はいわゆるブレードランナー的な近未来のハイテク都市、その中でプレイヤーは次々と湧いてくる機械のモブ(モンスター?)や数体のボスロボットを様々な武器に持ち替えながら破壊していきます。各武器には様々な特性があり状況に合わせて使い分けることで攻略を楽にしてくれます。
進行は一本道で英語がわからなくてもまず詰まることはありません、プレイヤーがすることと言えば撃つかボタンを押すか、もしくは道中に設置されているショップで武器と防具をアップグレードする、これだけです。謎解きや探索などは一切ない、無駄な部分を省き戦闘に重点を置いた硬派な作品です。
難易度は若干高め(自分は標準的なFPSプレイヤーです)でノーマルでもかなり手ごわかったです、アップグレードした武器を持ち越しての周回プレイが可能ですので初回はイージーで始めるのをオススメします。


プレイした感想

熱い!とにかく熱い!暑苦しい!!なにが?圧倒的に硬派な世界観、戦闘に重点を置き無駄な部分を一切省いたストイックさ、硬派なのは世界観だけではないワラワラと湧いてくるモブ共も一体一体が相当硬い、そんな奴らがプレイヤー目掛けてまとわり付いてくる鬱陶しさと暑苦しさときたら計り知れない。理不尽な弾幕と壁際でのリンチに殺られコントローラーをブン投げ、いやらしく配置された爆発物に巻き込まれモニターを蹴飛ばす、普通ならその時点でゲームを閉じてしまうだろう、しかし何故だかリトライを繰り返してしまう、次は、次こそはと微かな手ごたえというか希望を抱きながら。
マゾい・・・若干大げさだが初回のゲームプレイの印象はそんな感じだった、これと言った攻略方法がみえてこず詰まるところではとことん詰まる、数回のリトライを繰り返し「たまたま行けた」的なプレイで進めていた。しかしふと思いつきで購入したGLENADE LAUNCHERが世界を変えた。


あんなに硬かった敵が一発で鉄クズに変わる、数で押してくる小物はGLAVITY GRENADEでまとめて廃棄できる、必死こいてマシンガンをぶっ放してた自分がアホらしくなって来たと同時に「ああ・・・これなんだ」という爽快感が一気に押し寄せてきた。次々と武器を持ち替え状況に応じた攻略方を探っていく、敵の出現パターンを覚え効率良く廃棄していく順番を考える、そのとき手にすべき武器は何か、動きを止めて爆発系で一気にやるかもしくはストイックにアサルトで射撃していくか、武器の数だけ攻略の幅が広がりプレイヤーの思考がその密度を濃くして行く。やがてシチュエーションごとに自分の必勝パターンが生まれゲームを進める中毒性に拍車をかけて行きリトライすることにすら快感を覚えるようになる。「これと言った攻略法がない」というのはこの作品に関して言えば当然のことでプレイヤーの数だけ攻略法は存在する、そこにもっと早く気づくべきだった。
PVを見てデモをプレイしてみただけでは「シンプルなゲームデザイン」といった程度の印象しか持たないだろう、金を払い深く浸かろうと心に決めたところでもまだ入り口に立ってすらいない、壁にぶち当たり嫌気が差し、それでも「ラストまで行かなきゃ」と後に引けないある意味脅迫観念からリトライを繰り返し始めたころがこのゲームの始まりでプレイヤーの思考と偶然の閃きの数が作品の評価を左右する。 そうしてようやく辿りついたラストで初めて嫌気や苛立ちを超えた挫折を覚える、この壁を乗り越えるのはもはや思考や閃きといったある意味物理的な要素だけでは足りない、要求されるのはプレイヤーの精神的な面である。「根性」これしかない、狂ったような弾幕を避け呆れるほど湧いてくる鉄の塊を破壊しいつ終わるのかわからないボスの体力を削っていく、失敗したらまた最初から。そのとき再びリトライボタンを押す根性がクリアへと導いてくれるだろう。

クリアした瞬間「よっしゃ!やった!!」なんてガッツポーズしたのは本当に久しぶりだと思う。



Metro 2033:FPS

STEAM $19 日本語化×
STEAMの正月セールで9ドルで入手できました、日本語化できないので英語で進めてますが1本道なのでゲーム進行は特に問題ありませんがストーリーがほとんど理解できませんでした。

ゲーム内容
かなりアドベンチャー寄りのFPSです、核戦争後のダークな世界での戦闘とちょっとした謎解き、探索(弾丸を拾う程度)を繰り返しながらストーリーは進みます。
入手できる弾丸が比較的少なく尚且つ敵も硬めなので基本ステルスまたはエリアを走り抜け出来るだけ撃ちあいを避けながら攻略していくのが基本です。
慎重に節約しながら少しずつゲームを進めて行く達成感を味わうとこに喜びをおぼえる方にオススメです、通常の難易度でもリトライを繰り返すハメになるマゾいポイントがいくつかあります。


プレイした感想

とにかく暗い、そして汚い、クリーチャーも汚ければ登場人物達ももれなく小汚い。グラフィックはかなり高画質だがビジュアル面、個々のデザインで満足できるところはあまり、というかほとんどなかった、これは発売当初このゲームをスルーした一つの要因でもある。ビジュアルによるゲームの訴求力というのはやはり大きく時として誤った先入観を抱かせる、自分もこれに該当するわけで初めてPVを目にしたとき「ああ・・・モンスター相手の二流のFPSか」程度の感想しか抱かなかった。その点においてこのゲームはかなり損をしているような気がする。カワイイ娘やカッコイイ男子など潜在的に好みのものには目を向け深く探ろうとするが
それ以外には興味を示さず触ろうともしないのは人間の悪い癖だと実際にこのゲームをプレイしてみて改めて反省させられたし作品に対する印象も大きく変わった。

結論としておもしろいか、おもしろくないかと言われれば、「人を選ぶゲーム」とすごく中途半端な回答しかできない。
少ない弾丸を手に暗闇の中へ放り出され、クリーチャーの存在に怯えながら出口を探す。ときに隠れときに逃げ回り手持ちの弾丸を補給するため辺りを探索しながらまた次の出口へと、その先に待っているものは人々が集まる明るいエリアかもしくは再び暗闇がつづくのか、オープンワールドではないのでプレイヤーがそれを選択することはできないストーリーの進行に合わせ与えられたエリアを進んでいくしかない、とにかく進むしかない。恐怖と苛立ち、ちょっとした癒し、それらが点々と配置されプレイヤーは示された道を頼りにただひたすら進んで行くしかない、エンディングへと向け少しずつ。そこを苦痛と感じるか、おもしろいと感じるかはまさにプレイヤー次第だとおもう。


プレイしていて凄く印象に残った場面があって、チャプター4辺りだったと思うが迷子の子供と一緒に進んで行くエリアがある。英語なのでその子がなんと言ってるいるのか良くわからないが「空が見たい」的なことだと思う。
ここでは子供を背負って歩くことになるので物凄くエイムしづらくなく(だらだらと照準が流れて行く感じ)しかも出てくるクリーチャーは小型で動きが早く発見しても攻撃されてあっという間に巣に隠れてしまう、腹立たしいヒットアンドアウェイでプレイヤーをイラつかせる小汚いのがワラワラと湧いてくる中をひどいエイム状況で進んで行く。
正直何故こんな下らない苦痛を味わいながらゲームをプレイしなければならないのか解らなかった、これは良い演出だとクリエイターどもがドヤ顔してたんじゃないかと想像してしまったりもした。腹を立てながら幾度かリトライを繰り返しある程度進むと微かな光が見えてきた、そこは天井のない吹き抜けで曇り空とは言え濁った光が降り注いでいる、それを見た途端背中ではしゃぎだす子供「SKY! SKY!!」と連呼するのだがそれがとても可愛い。そのまま力を振り絞って階段を駆け上がって行くと空が近づいて来る、それを見た彼はさらにヒートアップする、そして絶頂期が訪れる頃脇から母親の声が響き晴れて親子ご対面となる。そのとき母親はプレイヤーに「ありがとう」と弾の入ったマガジンを手渡すのだが受け取るか受け取らないかは選択できる、俺はそっと手を添えてマガジンを再び母親の手に握り返し次の出口へとその場を後にした。
素晴らしい演出だと思った、闇の中で起きたほんのひと時の救い。それは目に見えた報酬という形ではない、具体的になんのアイテムをもらったとかロックが解除されたとかコスイデータ上のやりとりではなくプレイヤーの心にダイレクトに訴えかけてくる。
データはいつか消えて忘れてしまっても心に触れる温もりのある報酬はずっと残りつづけて行くだろう、今はこういったゲームも少なくなったMetro2033はそんな心の達成感を味わえる数少ないゲームの一つだと思う。


続編のPVです