当然のようにそう思っていませんか?
でも、実は、日本では長い間、喪服は白でした。※
16世紀に来日した宣教師ルイス・フロイスは、「我々は喪に黒を用いる。日本人は白色を用いる」と記しています。
古くは万葉集において、天武天皇ご逝去の際、柿本人麻呂が詠んだ歌の中で、喪服が「白たえの」と表現されています。
それが黒に変わったのは、明治時代。
文明開化により、欧米の黒い礼服に倣ったのです。
そして、1897年の明治天皇のご母堂の葬儀、1912年の明治天皇の葬儀の際には、政府が喪章として黒布を着けるように布告しました。
こうして、喪服=黒色、が広く一般に浸透したのでした。
今、お葬式で白の服の方を見かけたら、常識がない、と判断するでしょう。
でも、それがかつての常識。
時代によって、変わりゆくものがあります。
当たり前だと思うことが、いつまでも当たり前であるわけでもありません。
時には、固定観念を解放してみるといいですね。
※2013年10月15日付読売新聞夕刊
「はじまり考 喪服 文明開化で白から黒に」
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