士業再生―士業が変われば、日本が変わる | いきいきるんるん♪ 微笑み返し

いきいきるんるん♪ 微笑み返し

昨日よりも今日、今日よりも明日の自分が
よりよくありますように!

1日1回、あなたの応援クリックが励み。どうぞよろしくお願い致しますラブラブ

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 資格ブログへ

士業再生―士業が変われば、日本が変わる。/反町 勝夫

¥1,575
Amazon.co.jp

弁護士、弁理士、税理士、会計士補、社会保険労務士と数々の登録をなしながら、LECの経営者である反町先生。

本業は士業を目指す皆さんを支援する仕事、とおっしゃる反町先生の士業再生論です。

今、司法制度改革や不況の煽りで、士業界は揺さぶられています。

高収入を得る弁護士がいる一方で、年収が僅か150万円ほどにしかならない弁護士もいます。

弁護士でさえそうですから、士業崩壊とも言える時代。

本書においては、士業の歴史的変遷から現行制度までを縷々解き明かしつつ、新たなる士業のあり方が提唱されています。

反町先生曰く、知的産業を振興させて知財立国を目指すことこそ、日本が再生する道。

その知的産業を担うのは、知識労働者です。

資格取得者たちが企業内に就職することによって、労働生産性とTFP(全要素生産性:Total Factor Productivity)の向上を担うことができる、とします。

サムライ業よ、企業に入れ、ということでしょうか。

開業だけが道ではなく、企業内で資格を生かすことも大事なわけです。

士業が知的産業を牽引し、知財立国として日本を立て直す立役者になる!

しかして、士業が日本を変える、と力説なさいます。

本書の第5章は、対談。

『大企業で内在化していた「一号業務」を外注化するビジネスモデルを確立」と題したSATOグループ代表佐藤良雄氏のお話は、考え方の参考になります。

行政書士も社労士も、その業務には差別化できるものはないとおっしゃる佐藤先生。

佐藤先生自身は北海道の行政書士でいらっしゃいますが、社労士法人も設立されました。

その営業活動では、まず、マーケットを区分。

縦軸に大企業か中小零細企業かを取り、横軸に一号業務と三号業務を取ると、四つのマトリックスができあがります。

左下は、中小零細企業の一号(労働・社会保険手続き等書類の作成)業務。

右下は、中小零細企業の三号(人事や労務に関するコンサルティング)業務。

右上は、大企業の三号業務で、現在は、ブランド力をもったコンサルティングファームが独占。

そこで着目したのが、左上の大企業の一号業務。

ここは、自社でまかなう、つまり内製化されている分野です。

従業員1万人規模の企業では、仕事をきちんとやってくれる能力と担保が必要とされるので、労務担当者はとても優秀で業務レベルも高い。

競合する同業者がいないので、狙い目だと判断されたとのこと。

しかも、さすがだと思うのは、法人化と同時に東京に進出するにあたっての決め事。

100人以下の会社から労務管理を頼まれたら、すべて断る。断り切れなければ、別の社労士さんを紹介する。

経営者にとって、「やらないことを決める」ことが重要な仕事だとか。

そして、こうおっしゃいます。

「自分たちのサービスを組み替えて、自分たちにしかできない仕組みを拡大して、より大きなマーケットとして捉えていく必要があるのではないでしょうか。

その意味では、士業でのマーケットというのはまだまだ拡大できると思います」

「士業の人たちというのは、自分の仕事を編み直すとか、マーケティングをやるとか、従業員のどういう能力を高めていけばいいかを考えるとか、そういう仕掛けがとても下手なんです。

なぜかというと、そういう勉強はしてないからです。

そのうえお客様から「先生、ぜひ」と頼まれるのを待ってます。

頼まれるのは好きだけど、こちらから頼むのは大嫌いという人が多いと思います」

佐藤先生は、大企業をマーケットとして、このお話をされていますが、これからの時代は、中小企業でも同じではないでしょうか。

『士業再生―士業が変われば、日本が変わる』

この本は、士業に携わる者、志す者、資格試験受験生にとって、覚醒やモチベーションアップに繋がるのではないかと思います。

<りかちゃんお勧めブック>過去記事一覧表

読み終わりましたら、いいことありますようにと、1クリックをアップ

     合格の桜咲くように         縁起のいい富士山
   
人気ブログランキングへにほんブログ村 経営ブログ モチベーションへ
        クリック① ↑  ↑        クリック② ↑  ↑ 
        
   クローバーどうもありがとうございます。感謝のうちにクローバー

ブログパーツ