誰にとっての「利己主義」か | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 自民党の若手議員の「彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ。」というツイートが話題になっています。

 この議員の意見としては、①自分は利己的な人間ではない、②戦争に行くことは皆のためになる、ということ、なのでしょうか?本当かな?

 そもそも、現在、1%の利己的な利益と99%の利己的な利益の階級的な対立が世界中ではっきりしてきて、その利害はくっきりと相反しています。まさに、1%と99%は互いに利己的かもしれません。

 その意味では、この議員のツイートは考えるいいヒントだと思います。
 99%が99%の利益を考えて行動することは「利己的」か?とか、戦争は「利己的」な動機に基づくものでは本当にないのか?と。


 この発言から、むしろ、戦争というものは、個々の私たち為(=敢えていえば99%側の利己的な利益の為)になされるのではなく、「公益」とか「国の存立」という、よくわからん名目で行われる、ということが、はっきり、くっきりと示されていると思います。

 もちろん、「え? 公益とか国の存立って俺たちのため、じゃないの?」というもっともな疑問もあるでしょう。

 しかし、私の理解では、現在、政府が使う場合、「公益」とか「国の存立」ということは、大資本・金融など1%の利己的利益をごまかすために使われていると思います。

 この若手議員が、そのことをわかっていて言っているのか、それとも、本当にナショナリストとして、なんだかよくわからないけど99%の私たちの利益(命)を引き換えにしても守るべき公益・国益みたいなものがあると信じているのか(でもって、それが何なのか?)・・・・わかりません。

 ただ、現実には、1%の企業的・資本主義的・帝国主義的な、その意味では思いっきり私益・利己的な経済的な企業的利益のために戦争が行われようとしていることは明らかです、どんな「立派な名目」を用いようともね。


 よ~く、考えてくださいね。誰も得しない戦争なんてあるのでしょうか?そして、99%の私たちが自分たちの命、家族、生活、未来を考え、守ろうとすることは、「利己的」と批判されることなのか、と。

 どこに立っているのか、どの立場で発言しているのか、はとても重要だと思います。99%側の利益を批判するのは、1%側に立っているつもりか、寄り添っておこぼれにあえると思っている人でしょう。

 私たち99%側は、99%の利益を主張して戦争に反対し、1%に利用されることをきっぱり拒めばよいと思います。