少し前の話しになる。その日、記事にしようと思ったが思い出すと泣けて仕方なく
どうしても書けなかった。でも、知って欲しくてお願いしたくてやっぱり書こうと思う。
所要で出掛けた帰り、いつもは通らない道を何となく歩いていたら大きな白黒の
猫さんが歩いていた。どこ行くのかなと立ち止まって見ていたら一戸建てのお宅の
外付けの水道の下に行儀良く座って蛇口を見上げた。喉渇いてるのかな?お水が
出てくること知っているのかな?だったらいつもあのお宅でお水もらってるのかな?
色んなことを考えていたら頭を下げて何かを飲んでいるように見えた。もしかして
猫さんの水入れを置いてくれてるのかな!?と嬉しくなってそーっと近づいて見た。
蛇口の下には使い込んで真っ黒になったモップが絞られることなく、水浸しのまま
置かれていた。白黒の大きな猫さんはそのモップの水分を舐めていたんです。
鼻の奥がツーンとして涙があふれた。「待っときや。すぐ水買ってくるからな!」
自動販売機を探して水を買って戻ったら、もう白黒の大きな猫さんはいなかった。
きれいなお水を飲んで欲しかった。いっぱいいっぱい飲ませてあげたかったのに。
思い出してもつらい。外猫さんは毎日、飲み水を探すのも一苦労しているんだろう。
以前も書いたが、都会にきれいな川なんかない。外猫さんは汚い水しか飲めない。
一戸建てにお住まいの方で近所に外猫さんがいる方。ご飯までとは言いません。
外猫さんがきれいなお水を飲めるよう、使わない器にお水を入れて置いてあげて
頂けませんでしょうか?植木鉢の間とか、外付けの水道の下とか置けるところに。
これからどんどん暑くなります。猫も喉は渇くんです。私は外猫さんを濡らす雨
が嫌いでした。でも雨が降らないと外猫さんは、お水を飲みたいだけ飲めないかも
しれない。あの日モップを舐めていた、白黒の大きな猫さんを見てそう思いました。
外猫さんのためにきれいなお水を置く小さな親切。できることから始めませんか?