RAIDデータ復旧事例 ファームウェアアップデート失敗のBuffalo LS-WX2.0/R1 | RAIDデータ復旧事例 | デジタルデータリカバリー

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デジタルデータリカバリーのRAIDデータ復旧事例。トラブル発生から納品までを追ってご紹介します。

◆今回データ復旧をご依頼頂いたRAID機器
Buffalo LS-WX2.0/R1
RAIDレベルRAID1 構成台数:2台構成




状況:RAID機器の性能を向上させるためにファームウェアアップデートを行ったが
   失敗してデータにアクセス出来なくなってしまった。
当社データ復旧依頼後:100%データ復旧に成功

発端

今回ご依頼を頂いたのは埼玉県の個人様。

当社では上場企業様や官公庁様だけでなく、その技術力を信頼して

個人の方から、絶対に取り戻したいデータがあるのでお願いします…!と

データ復旧の依頼を受ける事も少なくありません。


今回のお客様は、使用しているLinkStationのファームウェア

アップデートされたのを知り、機能を向上しようとアップデートを実行しました。

しかし、上手くアップデートが完了せず失敗。

データに全くアクセス出来なくなってしまったそうです。


どうしても取り戻さなければならない、大切なお子様の写真や動画が

保存されている為、すがる思いで復旧業者に依頼する事を

決意したと語られました。


診断

他に代えることの出来ない大切な思い出の詰まったLinkStationなので

直接持ち込みたいとのご希望にお応えし、

すぐに来社の予約を取ります。


この時対応したアドバイザーは自身も子育て真っ只中で

泣きたいほどに気持ちが分かる、絶対に復旧したいと

強く語っていました。


持ち込まれた機器はすぐに診断を受ける事に。

熟練の技術員が手早くHDDを取り出し、無駄のない所作で

データの分析を開始します。


診断の結果、ファームウェアアップデートに失敗したことで

データの構成情報を書き込んでいるファイルシステムに異常が発生し

アクセスができなくなったと判明。


当社にも多く持ち込まれる症状で、復旧率も高い症状です。

これなら問題なく復旧は出来ると思います、と技術員が報告し、

お客様もやっと安心されたご様子でした。

復旧

復旧手順としては、

各DISKに残された情報から、もとのファイルシステムの情報を逆算。

ファイルシステム情報を正しい状態に戻し、データへのアクセスが可能な状態にします。

そこから中のデータを特殊設備を用いて抽出し、バックアップ 用の新しいHDDに

保存します。


元の筐体に戻してしまうと、

またトラブルに発展してしまう可能性が無いとも限らない為

当社では必ず持ち込まれた物とは別のメディアにデータを抽出し

納品しています。


納品


無事にデータが復旧出来たことをお伝えし、

お仕事帰りに引き取りに来ていただけることとなりました。


無事に復旧されたデータを見て、本当に良かったと

目元を赤くされていたのが印象的でした。


特に個人で使用していると、RAIDならば安心と思いがちですが、

絶対ではありません。

こまめなバックアップ を取っておくことをオススメ致します。



■関連記事
・『BUFFALO LinkStationのエラー対処法・障害原因』の記事一覧


■実際にRAIDデータ復旧を利用されたお客様の声
・【京都大学 科学研究所】
  RAID構成ならデータがなくなることはないと完全に信用していました


・【岩手県一戸町教育委員会御所野縄文博物館】
  サーバに全くアクセスできなくなりました。IT専門の職員に頼んでも原因がわかりませんでした。


・【京都大学低温物質科学研究センター】
  戻って気づいたバックアップの必要性