今回体調が悪くなったことで
「働き方」とか「今後」とか「人生」とか
とにかくいろんなことを
あらためて考えるきっかけが出来た。
その中のひとつに
「私はなんでセッションをしてるんだろう？」ということがあった。
私が「こころのこと」に興味を持ったのは
自分の感情の浮き沈みが激しく
コントロール出来ないことに
子どものころから苦しんでいた、ということがある。
それと同時に、母親のことも。
ストレスで病気がちだった母親。
そのストレスの発端は、やっぱり精神的なもの。
その精神的なものの奥には「思い込み」
その思い込みとは
「自分とは・・・である」というところ
もちろん、他にもあるんだけど。
しかしながら、母親はそんなことに気づくことはなかった。
私も、病気は病気であって
心理的なことは、また別だと思っていた。
けれど、自分がカウンセリングやヒーリングなど
セラピーを受けるようになって初めて気づいた。
それで、思ったんだよね。
「お母さんがもし、このことを知っていたら」と。
私が知っていて、とても役に立ったことで
「こういうことを知っていることで
気持ちが楽になって、苦しみから解放されるひとっているんじゃないかな？」
と、勉強をしながらなんども思った。
そして、その「苦しみから解放されるひと」の代表は
母親であり、自分自身だったのだ。
母はもう他界しているから
現実的には伝えられない。
でも、今生きているからとか
もういないひとだからとか
そういうことは関係ない。
お金の問題が切羽詰まってから
なんどもなんども
「なぜセッションするの？」って自分に聞いた。
理由が「お金のため」っていうのが嫌だった。
だけど、それもいつだったか
「え？別にお金のためでもいいんじゃない？」と思った。
こういう理由は素晴らしいけど
こんな理由は不純で下品だって
それだって思い込みじゃない？と。
だけど、そう気づいても
私の重い腰がなかなか上がらない。
なんでも白黒はっきりさせたいし
本当に自分が納得しないと動けない性格。
それが自分でももどかしく
否定してしまうこともあったけど
どんどんそんな自分も
「それが自分だったら、別にそれで進めばいいんじゃない？」
って思えるようになった。
で、今回
改めて問いかけたんだ。
「なぜ、私はセッションしたいと思うんだろう？」と。
それで、最初のころの気持ちを思い出した。
「お母さんを助けたかった」のだということに。
だけど、本当はそれも入り口で、
本当は自分を助けたいんだろうな。
自分というのは、過去の自分。
自分から逃げ出したいと思っていた頃の自分。
だけど、どんなひとだって
自分自身から逃げ出すなんて無理なことだ。
そう聞いて、絶望を感じるひとだっていると思う。
でも、それだって選択出来るよね。
過去の私は「選択出来る」という
ということさえ気づけなかったんだけど。
けれど、絶望してしまうのも
いい方法なんじゃないかと思う。
前向きに絶望するって
すべてを認め受け入れるということだ。
でも、前向きにだって絶望するのは
たった一人では恐ろしくて仕方ないよ。
だけど、そんなときに
誰かが片手でも繋いでくれていたら？
ちょっとした安心
私たちのような仕事って
そのちょっとした安心の役割。
そして母親にも
過去の私にも
そんな「ちょっとした安心」
があったら良かったなって思う。