かないくん | 不完全なままで完全である

不完全なままで完全である

◇サイキックです、心のことのおたくです、保育士もやってます◇

かないくん/東京糸井重里事務所

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私はこれまで、私の大切な大切な愛する命が閉じて行く時に何度か立ち会った。必死に手を伸ばし、引き止めようとしても、すがりつこうとしても絶対に手は届かなかった。


強く掴んでも、するすると力なく遠くへ遠くへ離れて行った。どれほど力を入れようとしても力が入らないカラダの感覚。それだけが、ぽつんと残されてしまったのだった。


だけど、しばらくしてから気付いたことがある。私が大切に思っていた愛すべき命は、みんな残された者達へなんらかのギフトを残して行ったということを。


それは、時に厳しいものもあった。そして、そこにあることに直ぐには気がつかないものばかりだった。だけど、根底にはいつも大いなる優しさと温もりがあった。


色々なことに気付いた時、ある人からこんなことを言われた。「あなたには終わりと始まりを伝えることが出来ます。」もう、何年も前のこと。


<<終わりと始まり>>


ふとした時に、その言葉を思い出す。でも、私にはその意味がまだよく分かっていない。分かりかけているのかも、と思う時もあるけど、やはりその本質はまだよく分からない。


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何が始まったのかは分からない。
でも終わったのではなく、始まったんだと思った。

かないくん 谷川俊太郎作  松本大洋絵  より
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最初にこの絵本を読んだ時に、以前言われたそのことを思い出し、何度か読んで、あのときのカラダの感覚を思い出した。思い出したその感覚は、力を入れようとしても力が入らないあの感覚ではなく、どこかに確かに繋がっている、という感覚だった。


繋がりは消えない。無くなることはない。出会った縁は永遠なのだ。でも、消えてしまうからこそ見える景色がある。それは、少し心を刺す贈り物であるかも知れない。


「終わりと始まり」「死ぬことと生きること」背中合わせのキーワードを考える時に感じる何か。


何かというのがはっきり分からないけど、ぼんやりと感じているものは私にとって必要であり、とても大切なものに違いない。


今はまだ分からなくてもいい。理由はいつも後から追いついてくる。


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