◎ル•ランシーのノートルダム教会◎ | 不完全なままで完全である

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◇サイキックです、心のことのおたくです、保育士もやってます◇

フランス・パリに住んでいたとはいえ、まだまだ知らないところが沢山あります。日本にいても、行ったことのない場所や知らない場所が沢山あるから、不思議ではありませんが。

パリに来ていることをFacebookに載せたら、建築家の友達が教えてくれた素敵な教会。それは、パリの郊外にありました。


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Notre Dame du Raincy ノートルダム デュ ランシー(ルランシーのノートルダム教会)。設計はコンクリートの父と言われた、オーギュスト・ペレ。世界最古のコンクリート建築とされているそうです。

車で前を通りすぎた時に見えた、教会の美しいステンドグラスに、中に入る前から私たちはこの教会に心を奪われました。


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砂利の入ったこの粗いコンクリート。1923年竣工、世界最古と言われると納得してしまいます。


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この教会が、今までに訪れた他の教会と違うのは、その空間の広さ。それは、RC構造で得られた広がり。また、今までのように壁で加重を保つ必要もなくなったので、数えきれないほどのステンドグラスを嵌め込むことが出来たのです。

コンクリートの冷たさを感じさせないのは、このステンドグラスから差し込む光が、教会の床や祈りを捧げる人々を温かくテラスから。また、その色合いは豊富で、いつまでも交差する光を眺めていたくなるほどでした。

建築に興味のある人からは絶賛されているこの教会ですが、当初は住民から受け入れらず、ペレはこの教会を完成させた後、コンクリート建築を止めようとしたそうです。