皆様こんにちは。
今回は食中りの灸についてのお話です。『鷹野鍼灸院の事件簿』でも何度も出てきますが、基本「〜に効くツボ」というのは存在せず、一人一人の身体の状態に合ったものが「効くツボ」として効果を発揮します。
しかし、中には「特効穴」と呼ばれるものがあり、特定の症状によく使われるツボも存在します。
この特効穴、それこそ「〜に効くツボ」として効果を発揮しそうですが、このツボでさえも、身体の反応とマッチしなくては効きません。そのことがよくわかる出来事がありましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。
昨日、妻からお腹の調子が悪いとのことで施術をお願いされました。水道水に着けていた白玉がよくなかったのではないかと本人は言っていました。お腹が張って痛み、特に下腹部の右側が痛むとのこと。
とりあえず代表的な食中りのツボ・裏内庭の反応を診てみました。押すと痛み、軽くお灸をしても熱さを感じません。熱さを感じるまでお灸をすると良いと言われています。
そこで左右の裏内庭にお灸をしていきました。熱さを感じるまでやってみると、お腹の張りはだいぶ取れたとのことでしたが、まだスッキリしません。
下腹部の反応点にお灸をして少し局所を整えた後、右側の下肢の胃経のラインを診てみました。
すると、上巨虚のあたりに力なく凹んでいます。こちらは大腸の下合穴と言われ、大腸の腑の異常によく使われます。こちらにお灸を3壮ほどするとお腹の痛みと張りがすっかり取れ、しばらくするとプリンを食べていました。
このように、特効穴と言われるものでも、身体の反応にしっかりマッチしなくては十分に効きません。
ご自分でやる際には押して気持ち良いと感じるか、あるいは痛いと感じるところがツボになります。それでも確かめ切れないところも多々ありますので、プロに診てもらえるならそれが一番確かかと思います。
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