小中学校時代の修学旅行なんかで、
普段は寝ぐせついたまんまの、
まだおめかしを覚えていない僕らが、
風呂場の脱衣所でドライヤーを見つけると、
みんな一所懸命に髪をとかすという不思議な光景を思い出しました。
ヘアリキッドのような、液体を頭皮につける好奇心は分かります。
「どんなんなんやろ…」
未知を体験してみたい願望。
しかし、ドライヤーなら何度も使ったことあるし、
換言すれば風邪引かないようにいつも使うべきもの。
いつもは面倒な存在だったんですよね。
でも修学旅行ではこぞって使いたがる。
「みんなにいつもドライヤー使ってるって思われたい」
「ドライヤーを使っている、ちょっと大人な人を演じてみたい」
みたいな気持ちがあります。
中学三年生ぐらいになると、家で使うにはあんなに面倒だったドライヤーを毎朝使って、
ワックスという更に煩わしいものまで使うようになります。
ということは、頭で考えはしないけど、
リスクとリターンを感覚で計算しているのでしょうね。
リスク<リターン
この時に行動を起こす。
「やったほうがいいことなんだけど、面倒だからできないこと」
リターンの方が大きければやるのでしょう。
成果主義では『馬に人参』で例えられるように、成果の効用や成果まで過程の不公平を前提に含有させ、平等にジャッジしようとしてしまったことが問題とされているようです。
なんのために取るか分からない資格の勉強は苦痛です。
だからって、
「資格の勉強10ページしたら今日はパフェ食べよう」
程度じゃ続かないでしょう。
「やったほうがいいことなんだけど、面倒だからできないこと」
を、 『リスク<リターン』
にして、自身に「やりたい!」と思わせることは難しいです。
でも、それが成功への第一歩だと信じることにしました。