言霊=古代、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。{大辞泉}
一見、『言葉』は全ての感情に足り、『言葉』の不自由さを認識できません。
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『言葉とは煩わしいものである。
思考するのに、言葉を使わなければならない時、とてももどかしい思いをする。
言葉に比べ、心のなんと自由なことか。言葉にすることは心を区切る作業だ。
一つの感情を言葉にした時、その言葉に収まりきれないどれほどの感情が失われるのだろう。』
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引用: 太田光 『爆笑問題のニッポンの教養 コトバから逃げられないワタクシ 言語学 (爆笑問題のニッポンの教養) 』 講談社
何度か引用させていただいたことがありますが、
結局言葉とは不自由なものだと腹に落ちます。
故に表したかった感情等を、表すことができる『言葉』が発生する、共有する欲求を充足する、そして淘汰される。
『言葉』はトレンドと成るようです。
フジテレビでやってたドラマ『チェンジ』にこのような1シーンがありました。
木村拓也さん 「子供達には、もめた時にはとにかく話せと言い聞かせてます。」
平泉成さん 「どうせ話せばわかるとでも言うんだろ?」
木村拓也さん 「いえ、話せばみんな違う人間なんだと分かるんです!」
一同、震撼。
まさに、「話せば分かる」は淘汰され、「話せば違う人間だと分かる」が台頭しているのです。
(あまり関係ありませんが、言葉のトレンドには時代背景的需要も内包されると思います。しかし、それは数あるうちのひとつで、主因ではないでしょう。)
社会学者のジョージ・H・ミードは、
「言葉とは、言葉を使用する諸個人に有意味性を支持し、さらに合理的な行為へと導く装置である。」
と言ってます。
『言葉』によって、過去と今と未来が豊かになる。
専門書・ビジネス書を多読し、講演や直接人から謹聴し、編集する学習、また積み続ける経験の意味のひとつであると考えます。