言葉の中に | ☆みかっちの「しあわせ感性を高める♡」ブログ☆

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人生のどんなシーンをも、十分乗り越えられる生命力。
あなたには備わっている!
生命力こそがすべての難問解決の秘訣♡




「私ね、学生の頃、名古屋にいてね・・・」


バスのなかで、後ろの席のカップルから
会話が聞こえてきた。


「大学から駅まで、何十分かかかったんだけど、
 その日は、なぜかバス、終点まで私一人だったんだ。」


「うん。」


彼は、ちゃんと、真剣に聴いている。


「それで、駅に着いたときにね」


といって、彼女はクスクスと、
思い出し笑いをしているようだった。


「なんだよ、それで? 駅に着いたときに?」


彼は、展開を早く聞きたくて急かす。


「着いたときにね、運転手さんがこう言ったの。
 “お忘れ物のないようにお気をつけください”」


「普通やんか。」


「違うのよ、その後にね、
 “本日は、出発から終点まで
 あなたのためだけに運転させていただきました。
 どうぞお気をつけて!”」



私は、顔も見えないカップルの声だけを聞きながら
「ほほー」と、思っていた。



「ね、イケテルでしょ?」



(うんうん、なかなかや!と心の中で私。)




しかし、彼は・・・



「ぜんぜんイケテへんわ!アホ!
 しょーもないこと言いやがって!」



私は、思わず吹き出しそうになってしまった。



その言葉のなかに、
なんとも知れない
彼のあったかいものを感じたから。



彼女がたった一人で、バスにのり
そして、二人きりだった車中。
降り際の運転手さんの気の利いた言葉。



素敵だなあと、感じてにっこりする彼女。



彼の気持ちが、なーんとなくわかったから♪




そして、私の友人ならきっとこういうだろう。



「粋やなあ~!」



それもまた、共感してもらえて嬉しいけれど



でも、そのときに即した
気の利いた言葉じゃなくても



一見きつい言葉であっても、



確かに心がそこにある言葉って



心に染み渡ってくる。
後から、沁みてきたりする。



二人の顔を降り際にあえて見なかった。



私だけの、バスストーリーを感じていたかった。



彼らの人生を、想像しながら



ただ、今のあったかーい感じを感じていたかった。







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