「函館売ります」
これだけ聞いて・・・どんな内容なんだ???って読む前はすごく微妙な感じだった
私が読んだ「函館売ります」のサブタイトルは”土方歳三 蝦夷血風録”だ。
もちろん歳三さんが活躍する本だろう・・・と思って私は買ったわけ
でもネットで調べると2つの「函館売ります」が出てくる。
もう一つは、2004年刊行の”幕末ガルトネル事件異聞”
”土方歳三 蝦夷血風録”は 2013年、2004年のものを上下巻に分冊したものだった。
このお話は、函館戦争のあまり知られていない実話をもとにしたもの。
この小説を読むまで知らなかった…
いや、読む途中でこれが史実だったという事を知ったぐらいです。
(もちろん全てではないんだけどw)
函館戦争のさなかに、こんな事件が起こっていたなんて
簡単に言うと、蝦夷の土地を巡ったロシアとプロシア人ガルトネル兄弟、そして日本との外交問題
富樫倫太郎さんにはかかせないのか???
「フリーメーソン」も出てきますwww
最初はユーリイ・ザレンスキイというロシア人の話から始まる。
しかし・・・彼が主人公ではなく、さまざまな人の心情が入れ変わり出てくる
佐幕派の金十郎、勤王派の順三郎、プロシアのガルトネル兄弟、歳三さんもその一人。
こんなサブタイトルだけれども、歳三さんが主役・・・と言っていいかは微妙な感じです
ただ、かっこいい
彼の白いスカーフ、これがまたカッコよさを上乗せさせるんですよ
私も・・・一緒に戦いたいと思ったw
だからこその、一番近くにいた鉄之助への命令が…
歳三さんが大好きだからこその涙に・・・私も涙
めっちゃ面白かった。
これはまだ読んでない「松前の花」に期待です
箱館売ります(上・下) - 土方歳三 蝦夷血風録 (中公文庫)