嬉しい報告 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

2013.10.10「Q&A103 ホルモン補充周期が遅くなって、、、」で質問をしたものです。

その後、陽性を頂けましたので、長くなりますが経緯を書きます。

移植12回目:質問した後、ホルモン補充周期の移植をやめ、自然周期で卵胞を複数育て(hMG刺激、トリガーhCG)内膜も厚くする作戦で5日目胚盤胞を2つ、排卵後5日目に戻しました。内膜は8mm強になりました。結果は陰性。
移植13回目:同じく卵胞をhMGで複数育て、トリガーhCGで、排卵後4日目と6日目に一つづつ、凍結胚盤胞を戻しました。内膜は8mm強でした。結果は陰性。

その後、通っていた鍼灸院から新しい鍼灸院へ転院し、新たに漢方を始めました。

移植14回目:4ヶ月後に採卵(hMG使用のショート)し、状態が良ければ、新鮮胚盤胞を移植予定でした。採卵後5日目に、まだ新鮮胚盤胞は、拡張期の一歩手前でしたが、内膜が11mm強でした。過去最高だったので、キャンセルするかかなり悩みましたが、キャンセルしました。その翌月、ショートで大量にお薬を入れてるので、誘発なしの自然周期移植ができたらしようというような感じでスタートし、D17で排卵、D19での内膜は9.3mmになっていたので、凍結胚盤胞移植の排卵後4日目と6日目戻しをすることに(これは、鍼灸と漢方のおかげ?)。毎回シート法をしてますが、今回は自己リンパ液使用のシート法を初トライしました。結果は、排卵日から16日目でhCG 323で陽性。現在、妊娠18wになりました。

不育の検査では、特に問題はでてないですが、高齢なのでアスピリンを16wまでは飲むよう言われ、まだ在庫があるのでのんでます。また毎回の移植周期で、3日間子宮内の菌をなくす為、抗生物質を処方されてました。

35歳から体外受精をはじめ、43歳での初陽性です。そして、出産も43歳です。これまでに、採卵24回、移植14回かかりました。

不妊の主治医から「着床の窓のズレ」の話を持ちかけてきた時も、先生のブログに書いてあったので、すぐに受け容れられました。他にも色々な方の例(Q&A)が、とても勉強になりました。ありがとうございました。今回の陽性では、何が良かったかわかりませんが、諦めずに治療をして良かったです。