嬉しい報告 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

2014.3.19「Q&A285 良好胚盤胞移植で結果が出ません」
2015.7.13「Q&A752 採卵7回、移植9回、稽留流産1回、化学流産5回」
で、質問したものです。

先日、10回目の移植にて妊娠しました。ホルモン補充とユベラが終了となり、今後はバイアスピリンだけとなりました。採卵8回、移植10回と長い道のりでしたが、産科に転院でき、やっとここまでこれました。

今回の移植は、2回目の採卵で凍結した6日目胚盤胞でした。6日目ということに消極的な気持ちがあり、これまで2年間凍結したまま残していたものでしたので、移植後も割と諦め気味といいますか、そんなに期待せずにいました。ほぼ陰性だろう、もし着床したら儲け物くらいに思っていました。以前、稽留流産をしたときもそれに似た心境だったので、もしかしたらその精神状態は着床期に良かったのかもしれません。

治療に行き詰まり、諦めかけていたところ、先生の「不育検査は不育専門医に」という言葉で、不育検査を詳しく受け直したことは大きな転機でした。恐らく2年前に移植をしていたら着床できていなかったと思います。詳しい不育検査をしたからこそ、今回妊娠できたのだと思うと、長い治療期間も、陰性を繰り返したことも無駄ではなかったのだと思っています。
これからはなるべくストレスを溜めずに出産に向けて心も身体も準備をしていきたいと思います。また、気が早いですが第2子も前向きに考えたいです。今年で36歳ですので、第2子を考える際にはさらに厳しくなるかもしれませんが、そのときはまた先生のブログにお世話になりたいと思います。
これまで先生のブログに助けられてきましたので、感謝してもしきれません。今までありがとうございました。