嬉しい報告からのヒント | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

不思議なことに、質問コーナーへ質問された方が、回答を待っている約2ヶ月の間に妊娠されるケースが多いように思います。実はこの現象は、不思議なのではなく、「ニュートラルな気持ち」が生じているからではないかと私は考えています。「ニュートラルな気持ち」については、2014.5.29「☆☆妊娠には「ニュートラルな気持ち」で!」を参照してください。下記の記述の中で、赤字の部分が「ニュートラルな気持ち」のヒントになっていると思います。

2014.12.2「Q&A530 29歳、AMH4.96、人工授精4回」の質問をして1ヶ月半ほどたつと思います。お忙しい中、ご回答ありがとうございます。
この質問をした時は本当に絶望的な気持ちで、まだ20代、ホルモン数値も悪くはない、精子所見も普通、なぜ妊娠できないんだという気持ちでした。結局排卵まで30日かかりましたが、この時の排卵で自然妊娠致しました。高温期にはホルモン補充はしていませんが、現在妊娠9週まできました。
絶望的な気持ちでこの周期は諦めていました。ホットヨガをしたり、高温期には海外旅行にもいき、来年は体外受精かと気持ちを固めているところでした。これは奇跡だと思っています。このまま出産まで無事にたどり着き、2人目となればまた不妊治療が待っていると思います。やはり卵子と精子の出会いのタイミングの大切さを実感しました。次に通うなら、土日もオープンしている病院はとても大事な優先順位になりそうです。ありがとうございます。