Q&A273 38歳、結婚予定 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 38歳、未婚(結婚予定)
数年前にブライダルチェックをやりました。その時はまだ結婚を考えていませんでしたが、職場では私より若いのに妊娠治療を8割の女性がしていたからです。ブライダルチェック以外に、卵管造影検査も行い、右卵管閉塞でした。左側があるから大丈夫だと言われたのを覚えてます。
そろそろ病院へ行こうと思いますが、近くの大学病院を選ぶか、不妊専門病院を選ぶか、病院はどのように選んだらよいでしょうか。治療も言われるがままに進めて行けたら良いと思ってます。遠回りはしたくないので体外受精になる覚悟もしていますが、考えすぎでしょうか。

A 年齢と卵管のことから考えて、早いうちに不妊専門病院の受診をお勧め致します。その際の判断基準として、FT(卵管鏡下卵管形成術)を行うことができる病院を選ぶのがよいと思います(全国に約40カ所ほどで、こちらをご覧ください)。一般に医師は、自分の病院で実施していない治療を勧めない傾向にあるからです。本当にベストを尽くすならば、「できないこと」のない病院を選ぶのがよいでしょう。

片側の卵管が閉塞している場合、そちらの排卵での妊娠率は、1/3になります。
2013.2.18「☆卵管がない側の卵巣から排卵した場合の妊娠は?」を参照してください)