私のダイエット作戦 その5 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

最後にご紹介するのは、低炭水化物ダイエットです。炭水化物や糖を極力採らない食事方法です。最近話題になっていますが、私は3年くらい前から何気なく自分で思いついて勝手に始めていました。そんな折り、今年の6月にある学会で栄養士の方のお話を聞いて、正しいやり方だったと意を強くしました。

栄養士さんのおっしゃるには、「人間の胃腸(身体)は炭水化物を摂取するのに適応していません。これは、栄養学の教科書の最初に明記されています。」「人間の胃腸は、原始の人間の食生活、つまり草、木の実、昆虫などを食するようにできています。炭水化物を食べる習慣は農耕が始まってからのもので、人類の歴史からみたらごく最近の出来事です。」「炭水化物を摂取すると血糖が上がりますから、インスリンという血糖を下げるホルモンが分泌されて、血糖が下がります。ただし、インスリンの作用には血糖を下げるだけでなく、おまけとして脂肪を貯め込む性質があります。逆に言えば、脂肪を摂取しても、血糖が上がらなければインスリンが出ないので脂肪は貯まりません。さらには、蓄えられている脂肪を分解してエネルギーとして利用するようになります。」血糖を上げる食事とは、米、小麦、果物、根菜など、高GI (glycemic index)値食品といわれています。意図的にこれらの食品の摂取を控えること(ゼロはいけません)、それが「低炭水化物ダイエット」です。

この方法のよいところは、炭水化物以外なら、何でも思い通りに食べられることです。サラダ、肉、魚、乳製品など自由に食べてよいです。ただし、ポテトサラダはダメです。低炭水化物ダイエットは危険性も指摘されていますので、厳密にされたい方はきちんとした方法に則って行って下さい。私はお米やパンをあまり食べないとか、パスタは半人前くらいにするとか、日本酒を控えるとか、そんな感じであまり厳密にはしていません。ですから2kg程度の減量にとどまっていますが、理論的には厳密にやったらどんどん痩せると思います。

これまで紹介しました後ろの3つの方法は、現在も続けています。腹ぺこウオーキングコロコロトレーニング、低炭水化物ダイエットです。個人差が大きくあると思いますので、いろいろな方法を試して、壁を乗り越えてください。どんな方法でもよいですから、その方に適した方法が一番よいと思います。ただし、くれぐれも食事の栄養バランスだけは考えていて欲しいと思います。