彼は怒りに燃え、手からかの板を投げうち、これを山のふもとで砕いた(エクソダス32:19) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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楽しみにしていた「エクソダス 神と王」をようやく観てきました。

すごかったです!!

観る価値のある映画だと思います。

もし観られる場合はサクッと出エジプト記(エクソダス)だけでも読んでから観られると良いと思います。


*ユダヤの長老ヌンをベン・キングズレーが演じています。ガンジーです。
そしてエイリアンのシガニーウィーバーがラムセス王の母親を演じます。豪華です。


新約聖書は4つの福音書、旧約聖書はモーセ五書がポイントになります。
モーセ五書の2番目がエクソダス(出エジプト記)です(最初は創世記)。

新約聖書の構成はシンプルで、前半がイエスの伝記、後半が一番弟子のペテロと、自称使徒のパウロの自伝です。ですから、基本的にはイエス、ペテロ、パウロの自伝です。それにプラスしてパウロのお手紙、そして黙示録が虫垂のようにくっつきます。

ですから、新約聖書というのは、

イエスの伝記(4つの矛盾した自伝/福音書)
ペテロとパウロの自伝(使徒言行録)
パウロのお手紙
&ヨハネ黙示録

という並びです。
ですから、さらっと読める福音書からスタートすればいいですし、福音書をさらっと読んで、ジーザス・クライスト・スーパースターを映画で見て、そして他の3つの福音書を読むと良いように思います。

「ジーザス・クライスト・スーパースター」は僕自身は大学の課題で扱ったことがあり、当時のVHSが文字通り擦り切れるほど観ました。映画になり、ミュージカルになり、大成功をおさめています。
アンドリュー・ロイド・ウェーバーの出世作です(彼の2番目の奥さんサラ・ブライトマン)。ミュージカルと言えば日本では四季が有名です(僕は昨年、八王子と京都に観に行きましたw)。


*珠玉のナンバーから癒しのナンバーであるEverything's Alrightです。

新約聖書は基本的にイエス伝ですので、福音書を押さえておけば良いわけですし、福音書は基本的に同じ人の生涯なので同じことが書いてあります(設定が異なりますが)。マタイ・マルコ・ルカはあまりに似ているので共観福音書と呼ばれます。

同じく旧約聖書も中心となるのは、モーセ五書です。
新約聖書は4つ、旧約聖書は5つです。

創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記です。

創世記は宇宙創成からはじまり、楽園追放、カインとアベルの物語、ノアの箱舟、バベルの塔と有名所が続きます。

出エジプト記からレビ、民数記、申命記は出エジプト記とその続編です。
エジプトから出る物語(エクソダス)ですが、「乳と蜜の流れる地(カナン)」にたどり着くまで40年...40年って半端ありません。一世代というか当時なら二世代ですよね。
申命記の冒頭にこうあります。

第四十年の十一月となり、その月の一日に、モーセはイスラエルの人々にむかって、主が彼らのため彼に授けられた命令を、ことごとく告げた。(申命記1:3)

まさにインターステラーの世界です。我々も出地球(しゅつちきゅう)ですね。

ちなみにモーセ自身はゴール直前で死にます。まさに壮絶な死です。
エクソダスの物語が、レビ、民数記(人口動態調査をしたので「民数」です)、申命記と続いて、その最後にあります。

そして主は彼に言われた、「わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに、これをあなたの子孫に与えると言って誓った地はこれである。わたしはこれをあなたの目に見せるが、あなたはそこへ渡って行くことはできない」。
こうして主のしもべモーセは主の言葉のとおりにモアブの地で死んだ。
申命記34:4-5)

そこで神が言う言葉がしびれます。

わたしはこれをあなたの目に見せるが、あなたはそこへ渡って行くことはできない

でも、幸せな人生です。約束の地を前にして、死ぬことが約束されているというのは素敵です(「あなたの子孫に与えると言って誓った」のであって、あなたに与えるとは言っていないという)。


話題がずれていますが、映画エクソダスは本当にオススメです。

ちなみにモーセ五書はそれぞれヘブライ語だとシンプルなタイトルです。
Wikipediaを参照します!

創世記はin the beginning、はじめに
出エジプト記というかエクソダスは、are the names、名前
レビ記はcalled、(神は)呼ばれた
民数記はthe wilderness、荒れ野に
申命記はthe words、言葉

並べてみると、「初めに荒れ野で呼ばれた名は言葉」となります。

ふと、「はじめに言葉ありき(In the beginning, was the Word.)」というヨハネ福音書の冒頭を思い出します。
また荒れ野とはイエスがサタンと闘った場所でもあります。

ちなみに、モーセ五書のこのタイトルはそれぞれの1章1節、すなわち冒頭から取られています(インキピット)。

アルファベットという言葉がアルファーベータ(α、β)から来ているのと似ています。「いろはにほへと」も冒頭の7文字が全体を象徴しています。


モーセ五書それぞれの日本語名、英語名、ヘブライ語名、その英語訳、その日本語訳と並べてみます。

創世記:Genesis 「בראשית」in the beginning「初めに」
出エジプト記Exodus「שמות」 are the names「名」
レビ記:Leviticus「ויקרא」called「神は呼ばれた」
民数記:Numbers「במדבר」the wilderness「荒れ野に」
申命記:Deuteronomy「דברים」the words「言葉」

しかしそのトーラーであるモーセ五書のタイトルを並べると、暗号のように「初めに荒れ野で呼ばれた名は言葉」という文章が出てくるのは面白いです。

というか、なかなか本題に入れないのですが、映画「エクソダス」はオススメです。
ただ必ず聖書とセットがオススメです。できれば事前に読みたいところです。


ちなみに、僕自身は出エジプト記の中では、モーセが石版を怒りにかられて割るところが好きです。

モーセが宿営に近づくと、子牛と踊りとを見たので、彼は怒りに燃え、手からかの板を投げうち、これを山のふもとで砕いた。(エクソダス32:19)

その直前に民に怒る神様をなだめておいて、モーセ自身が民を見てブチ切れるというのがまた良いのです。そして、怒りに燃えて壊すのが「かの板」です。すなわち神様からいただいた石版というのがウケます。割られた神様もびっくりです。



*レンブラントがそのシーンを描いています(というのは冗談です。今にも投げ打ちそうですがw)モーセの十戒です。


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