某団体の気功技術の詳細を考えるに当たり、ある物語を公開します。もちろんこれは完全なるフィクションです。もしくは一般論として読んで下さい。
そちらのほうが臨場感は上がるでしょう。
気のボールを創るというシンプルな技術があります。重要な技術です。
気のボールがらみでは、北海道のまささんが面白い技術を公開しています(まささんはもちろん独自に造り込んでいますので以下の説明ほどシンプルな技ではありません。有償版も無償版も強烈に抽象度の高い技術です。当然)。
気のボール造りは基本です。
どういう技術かと言えば手の中に気のボールを作り、それを温めます。そうすると広がっていきます。それだけです。
気とは自分の情報のことです。
気のボールは自我そのものとも言えます。
それを巨大化させるということは大周天と同じカラクリということです。
まず、気のボールを手の平サイズに創る。これができる技術をAとします。エントランス技術です。
まずAを販売します。これを手に入れると気功ができますよと売り込みます。
そしてそれに習熟したら次です。
身体がすっぽり入るサイズの気の球を創ります。その技術をBとします。
これを対面によるインストールで販売します。少しは結界にもなるし、全身にも効くし、良い感じです。
そしてそれに習熟したら次のステップです。
少し大きめのセミナールーム全部が埋まる程度の大きさの気のボールを創ります。
結界も大きくはなります(強いかどうかは別として)。スペースがあるので少し余裕ができます。スペースに遊びがあるので、窮屈さがありません。
この技術をCとして販売します。
以下、同様です。
建物サイズにしたり、ちょっとした街のサイズにしてもいいかもしれません。
しかし実はあまり意味がありません。
ある程度の大きさを超えると大きいから良いという無邪気でリニアな子供の世界は突然終わるのです。
我々はそれゆえにアリス式をするときはたかだか天井で十分と言っているのです。ここのポイントは身体から1mmでも飛び出せばOKということです。
なぜ1mmで十分なのか、なぜ宇宙に飛び出しても無意味かはこれまでもさんざん議論してきました。
重要なのはここでも臨場感です。臨場感が無いまま宇宙大にまで自我を広げたとのたまわる方もいますが、じゃあそれで何かやってみたら?と思います。
何かできればOKだし、何もできない(機能を果たさない)のであれば、残念!というだけのことです。
先日の「はじめての気功」では「スプーン曲げができたら気功は信じられる」と言われた方がいたので(気功でなくともスプーンは誰でも曲がりますが)、アリス式を自分でやって頂き、その場であっさりスプーンが曲がるのを経験してもらいました。どちらも確かに伝授は入れていますが、それでも曲げたのは自分のパワーであり、そしてどちらも今や「まといのば」ではプチ技術です。
宇宙とつながる強烈な神秘体験など不要です。
そういうこと(「宇宙とつながりたい」など)をおっしゃる方には科学的知識をお伝えします。
「ここは宇宙ですけど、何か?」と。
空を見上げて、星々を見なくてもここが宇宙なのです。我々の身体は核融合炉の放射性廃棄物からできています。微量の放射線も出しています。
宇宙につながるも何も私達そのものが宇宙です。宇宙の一部です。それを知らないのは無知か傲慢です。
気の球にせよ結界にせよ、大きければOKというパラダイムで作られたきわめて前近代的な気功技術がいまだに数十年も販売されていることに目眩を覚えます。
まあ何を売ろうが何を買おうが資本主義のもとでは自由です。
しかし効果が無いし、不要であることは団体のベテランはベラベラしゃべっていますので、モラルは低下します。
重要なのは情報を公開し、自分で考え、自分で創り出すように構成員を徹底的に教育することです。
もちろんのんびり生きてきたトップの面々はその座を追われるでしょうが、「だから何?」でしょう。そして、お互いに大きなメリットがあるでしょう。