わたしたちが直面する3つの課題 ~ アドラー心理学 ~ | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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アドラー心理学的な世界観のコラムやエッセイを書いています

今回は、私たちの人生における

基本的な課題 (問題) についてみていきたいと思います。

 

 

突然ですが、

 

私たちは地球上に生きています。

地球上には、ただ1人ではなく、
周りには人がいて、人との関わりの中で過ごしています。

しかも、地球上には男性と女性がいます。


アドラーはこのシンプルな事実を
3つの絆と呼んでいます。



すなわち、3つの絆は以下のようになります。

1.私たちは地球上で生きている
2.私たちは誰しも人類のただ1人の成員ではない
3.人間には男性と女性が存在する

 


この3つの絆から、3つの課題

「仕事」
「対人関係」
「男女の問題」

が導かれるといいます。


そして、この3つの問題にどう反応するかで、
その人の生き方が決まるといいます。


“反応” とは、
解釈や捉え方、考え方などを意味しています。

 

 

 


たとえば、

仕事が嫌いで、
人と接するのが苦手な人は

生きていても好機がなく、
人生は困難ばかりだと解釈しているかもしれない。


逆に、

親密で協力に満ちた愛の関係を持っていて、
仕事では有益な成果を出すことに努力する人は、

人生が多くの好機で満たされていて、
充実した毎日を過ごしているかもしれない。

すなわち、

人生は仲間に関心を持ち、全体の一部であり、
人類の幸福に貢献すること


が大切だとアドラーはいいます。


このような価値観を養うことが、
アドラー心理学の究極の目標だと思います。

 


 


では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

アドラーは、“他者に関心を持つ” ことが大事だといいます。

自分の利益だけで行動するのではなく、

他者に関心を持ち、
他者への貢献を意識して行動することに、
自分自身の幸せが存在するのです。

この “他者に関心を持つ能力” は誰もが持っており、
訓練され、 鍛えられなければならない


とアドラーはいいます。

 

確かに、相手のことを何とも思っていなければ、 関心は湧きませんし、 相手のことが大切ならば、 自然に関心が湧くと思います。

ただ、自分が仕事などで忙しいと、
つい相手に関心を持つ余裕がなくなってしまいます。

無意識のうちに、相手への配慮や親密さが欠けてしまうかもしれません。


ですから、“相手に関心を持つ”ことを
日々意識することが大切なのだと思います。
 

 

 

 

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