Q.子どもが算数の分数が苦手なのですが、
どうすればいいでしょうか?
今回は、このような質問について考えてみたいと思います。
分数と小数は算数でつまずき易い分野です。
しかも、
3/10=0.3 のように両者は関連が深いので、
分数と小数の両方を確認した方がよいと私は思います。
それでは、復習のポイントをいくつか具体的に述べます。
2ケタ以上の整数のたし算、ひき算、かけ算、わり算が
できるかどうか確認してみてください。
”できる” というのは、 ”スラスラできる” という意味です。
もしできなければ、焦らずに、戻って練習します。
小数の計算はややこしそうに見えますが、
原理的には、2ケタ以上の整数の計算と同じです。
あとは、小数点を動かす規則を覚えればよいのです。
ですから、基礎となる2ケタ以上の整数の
たし算、ひき算、かけ算、わり算をしっかり練習しましょう。
小数を押さえたら、次は分数です。
整数の倍数や約数、最小公倍数、最大公約数の
確認をしてみてください。
できなければ、ドリルやプリントで練習をします。
こちらも”スラスラできる”という意味です。
なぜなら、分数の通分は公倍数、約分は公約数を
みつけることと同じだからです。
また、九九の暗唱も確かめてみてください。
これは、
「7×1=7,7×2=14,7×3=21, ・・・」
と順番に言えるというのではなく、
ランダムに聞かれたときに ”瞬時に言える”
ということが大事です。
そうすることで、機械的な計算が確実にできるようになります。
あと、
分数の感覚に慣れることも大切です。
たとえば、
1/3 = 2/6 = 3/9
1/2+1/3 = 5/6
などです。
これはピザを3等分した1つと6等分した2つが
同じであることを直接見せるなどして、
感覚的に分数をつかめるようにすると良いと思います。
これらのように、分数や小数が苦手な場合、
整数の計算や九九に戻って、しっかり練習することが、
解決の糸口になるのです。
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