2014-04-29(火・祝)~05-06(火)にかけて行われた日本テレビ「7daysチャレンジTV~一緒に、未来貢献。~」の関連イベント「PON!スペシャルライブ」(2014-04-29(火・祝)12:00~12:30)にTEMPURA KIDZが出演したので観てきました。

会場は地上から吹き抜けになっている地下2階に設けられたキッズ向けのプレイエリアの一角にある特設ステージ(写真奥)でした。観客エリア最前部の人工芝が張られた一角が開演前にベンチが並べられ親子観覧エリアになり、その他大勢はその後ろでスタンディングで観るという良いカンジのステージでした。

開演30分くらい前に二代目CIDER CIDER衣装のTEMPURA KIDZが舞台裏に入りました。

開演20分くらい前に白髪モヒカンに燕尾服のMCによる紹介の後、リハーサルがありました。

まずは、マイクテスト。
Y:「1番、YU-KAです。」
A:「2番、AOです。」
N:「3番、NaNaHoです。」
K:「4番、KARINです。」
P:「5番、P→★です。」

一人一人マイクロホン番号と名前をコール。その都度観客席のファンから拍手。
P→★くん、ワンマンのときより更に声が低くなってました。着実に声変わりが進んでます。

マイクテストの後、「すいみん不足」を1コーラスだけ。
AO、NaNaHo、KARIN、P→★の4人が3割くらいの力の入れ方で踊るのをバックにYU-KAが1割くらい、そう、軽くステップを踏むくらいで歌いました。ときどき、バックを振り返りながら全体の立ち位置を確認していました。

その後、いったん舞台袖にハケそうになってから呼び戻されてスタッフとマイクオフで3分くらい打ち合わせして、リハーサルが終了。

今までイベントで平服で舞台に立って本番の立ち位置を確認する「場当たり」は2回ほど見たことがありますが、本番の衣装とマイクを使ったリハーサルは初めてなので、ファン的にはレアな体験をさせてもらいました。

「ライブは12:00からです。本番では今よりもずっとキレキレで踊ります。ぜひ見に来てください。」という白髪モヒカン氏の呼びかけもむなしく、リハ中にステージの周りにできた人だかりは消え去っていました。リハがユルゆるだったので、本番もユルいと誤解されたのでしょうか。観客がいる前でリハをやるのはファン的にはお得感がありますが、一般の方にはお見せするものではないのかもしれません。

最前の親子エリアが1/3くらいの入り、その後ろのスタンディングエリアには顔見知りばかりという寂しい状態が開演直前まで続きました。通りすがりの人達に「これからTEMPURA KIDZのライブが始まります。楽しいですよ。絶対損しないですよー。」と宣伝したくなる衝動に駆られましたが、キモいファンが大声出したらかえって逆効果になる恐れがあります。思いとどまりました。隣にいたすいさんも同じことを言ってました(すいさんは外見はキモくないですが...)。

日テレスタッフの懸命の呼びかけと親子席の一般開放の甲斐あって、開演時には親子席が8割くらい、スタンディングもたぶん200人くらい集まったのではないかと思います。

開演の1~2分前にザ・たっちの二人が登場。TEMPURA KIDZの紹介で「きゃりーぱみゅぱみゅのバックダンサー」の「ぱみゅぱみゅ」のところで噛んだ・噛まないのやり取り(お約束)があってから、いよいよ開演。

セットリスト

登場SE(いつもの)
1. さくらさくら
2. Dance number
MC (自己紹介と曲振り)
3. CIDER CIDER
4. すいみん不足
MC (NaNaHoによる振りレクチャー)
5. グーチョキパーでなにつくろう
MC (曲振りと「一緒に歌ってください」のお願い)
6. どんなときも。


全曲フルコーラスでした。
昨年は持ち時間30分あってもライブはショートバージョン含めて4~5曲くらいで15分くらいということが多かったのですが、最近は上演時間が長くなりましたね。いい傾向です。

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一曲ごとの感想を述べることができるほどには細かいことは記憶にございません。ライブ中はコーフンしてるので。思い出せることだけ書いていきます。

まず、全般的な話から。

今回初めて屋外でTEMPURA KIDZのライブを観ました。曇り空でしたが、自然光に二代目サイダー衣装とメイクが良く映えてました。もちろんTEMPURA KIDZの躍動感も。天候に大きく左右される屋外ライブですが、またチャンスがあれば観たいなと思いました。

TEMPURA KIDZの無料イベントは昨年秋のイオンむさし村山&日大芸術祭以来ですが、初めてTEMPURA KIDZを観る人も多いオーディエンスをライブに取り込む力が進化しています。フェスのような熱さはありませんが、ほんわかした楽しい空間を作ることができるようになったと思います。

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たとえば、「グーチョキパーでなにつくろう」だったと思いますが、曲前の振りのレクチャーと曲中にメンバーの一部がステージから客席に降りて観客の参加を促していました。これはあらかじめ決まった振り付けをきちっとこなすことよりも、観客と一緒にライブを創ることを優先した結果だと思います。ダンサーとしてではなくTEMPURA KIDZとしてのライブの形を模索するための試行錯誤が続いています。

ダンスは相変わらずキレキレ。でも、やや肩の力が抜けた感じ。少しセーブしたエネルギーを、観客とライブを創ることに注いでいるように感じました。

ボーカルは私がライブに行く都度生ボーカルの成分比が増えているように感じます。踊りながらの生ボーカル、決してボーカルだけで勝負できるディーヴァではありませんが、激しいダンスで破綻しないのはスゴいことだとと思います。ダンスの運動量が多めのグループの中には息が上がってボーカルがよれよれになる場合も決して珍しくはありませんから。

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MCも天天様の力を借りずに全部自分でやるスタイルに完全に切り替わったようですね。「おいおい、大丈夫かよ」と口に出てしまいそうな危なっかしさは感じられませんでした。ちゃんと自分たちで自己紹介をして、次の曲を説明して、観客に振りをレクチャーして、と通り一編の内容でしたが、そつなくこなしてました。慣れてきたら、観客との対話とかメンバー同士の掛け合いといったバリエーションを楽しませてくれるようになるといいなと思います。

天天様がつないでくれないので、曲が終わってMCが始まるまでに30秒くらいの給水を兼ねた息を整える間合いが生じます。ステージの奥にカラフルな給水用ボトルが置かれていました。誰のボトルか色で見分けるようにしているのでしょうか。あのボトル「天」マーク付けてグッズとして売ってくれませんかね。5色作るのが大変ならファン用は色違いで。ライブ中手がふさがらないようネックストラップ付きが良いな。

そういえばデビュー当時、曲の直後はかなり息が荒かったように記憶していますが、そんなそぶりは見ませんでした。心肺能力を鍛えたのでしょうか。

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いつもの「礼」でライブは終演。その後またザ・たっちが登場。

TEMPURA KIDZと並んで立って「背丈同じくらいなのにダンスキレキレ。真似してみようと思ったけどこれしか(てんてんポーズ)できなかった。」と。これに続いて全員で「TEMPURA KIDZです。てんてん。」のレクチャー大会。「『天』の文字を書くんです」と説明してくれました。

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これからの目的を質問されてYU-KAが「きゃりーさんみたいに大勢の人に楽しんでもらえるようになりたい」と答えていました。

これまでにない独特の魅力を持っていますがダンサーとしてもシンガーとしても必ずしも長いキャリアを持っている訳ではないきゃりーぱみゅぱみゅの背中を観ながら踊っていたキッズたちはきゃりーに対してどういう思いを持っているのか興味があったのですが、彼女の大観衆をライブに取り込んでしまえるエンターテイナーとしての才能を感じ取っていたのですね。

ザ・たっちが給水やトーク中にBGMとして流れていた「ドナドナ」に話題を振ってくれたことをきっかけに「みんなのだんすうた」の宣伝があって、トークもおしまい。
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ちょっと残念なのは、せっかくの祝日なのに、人の集まりがあまりよくなかったことです。雨の予報の影響もあったとは思いますが、もっと大勢にTEMPURA KIDZのパフォーマンスを楽しんでもらいたかったです。

きゃりーぱみゅぱみゅのような存在は特別で、ブレイクするにはそれなりの積み重ねが必要なのかもしれません。がんばっているTEMPURA KIDZたちに更にがんばれというのはおこがましいのですが、今のような活動を少しずつ進化させながら粘り強く続けて、ブレイクのチャンスをつかんでほしいと思います。

この日は日ごろネットで絡んでいただいた方々ともお会いして話ができて開演までの長い待ち時間を楽しくすごすことができました。てんぷら学園関東組のみなさん、ありがとうございました。
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写真右上隅、右端から2番目のおっさんが私です。そんなの無視して前方のお嬢さんがたの姿で目を癒してください。