【選挙結果】美祢市長選挙(山口県) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
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◆美祢市長選挙(山口県)


山口県美祢市長選挙は17日投開票が行われました。
結果、新人の西岡 晃(にしおか あきら)氏が初当選。
有権者数は21,935人。
投票者数は16,760人。
投票率は76.41%でした。
以下は今回の選挙の立候補者の顔ぶれです。
左から得票数,得票率,年齢,性別,現新,名前になっています。

8624 51.46 43 男 新 西岡 晃(にしおか あきら) 当選 
7858 46.89 63 男 現 村田 弘司(むらた ひろし)

■交流拠点都市ではなくなる?

全国の市長選挙を調べていると地理に明るくなります。
皆様は山口県にあります美祢市(みねし)をご存じでしたでしょうか?
美祢市は2008年3月21日に、それまでの美祢郡美東町と秋芳町が合併して新市制に。
ですから市制を施行してからまだ8年という新しい街です。

ホームページを見てみると「交流拠点都市」の文字が目に付きます。
ともすれば普通は「何が交流拠点都市なのかな?」と思いますよね。
これは現職であった村田市長の「観光交流の促進」に関する取り組みに関係があります。

村田市長は2011年11月に台湾へ友好訪問しています。
その際に南投県と相互の交流の推進を確認する協定を締結しているんですね。
以後、美祢市は同国に台湾観光・交流事務所を置いていました。
しかし新たに当選をされた西岡氏は、早い段階での撤退を示唆しています。
美祢市長に西岡氏 「市民の期待に応えたい」

これについては山口中央新聞さんのTwitterで疑問を呈されています。

予算削減で姉妹都市を切るのは前例もなくすこしおかしいのでは?


確かに予算削減で「友好・姉妹都市」である南投県から撤退するのは如何なものでしょうか。
有権者が西岡氏を選んだわけですから、決定には素直に従うしかないんですけどね。
それでも個人的には、山口中央新聞さんが指摘されているように違和感を覚えます。

「撤退はするけど教育や文化の国際交流はこれからも続けようね」


果たして友好・姉妹都市であった南投県は納得してくれるのでしょうか。
これで本当に「交流拠点都市」と呼ぶことができるのか個人的には疑問です。

■コストカットと事業仕分けに大なたを振るうのはのは良いけれど・・・

あと西岡氏のコメントを読んでいると、積極的なコストカットと事業仕分けをしそうですね。
行政のムダを無くすことは、私も大切なことだと思うので大賛成です。
しかしあまり削減してしまうと、自治体の体力そのものが疲弊してしまう危険性もあります。
「削減」も大切ですが、同時に企業誘致等による「増収」も大切。
まぁ私なんかがいちいち書かなくても、新市長はよく分かっていらっしゃることと思いますが・・・。

何れにしても票差が票差だったけに、西岡氏の目指す「改革」も一筋縄ではいかないかもしれません。
西岡氏は「皆さんが納得できる市政運営をしたい」と山口新聞さんに語っています。
また村田市政と西岡市政の方向性は、そんなに大きく変わらないとも語っています。
果たして皆さんが納得できる市政運営ができるのかどうか。
今後の美祢市にも注目していきたいと思っております。