わたくしがおフランスなワケ その１→★
行先が急に
イギリスからフランスに変わったので
あわててイギリス人のレッスンをやめ
フランス語教室に通い始めました
英語は
６年やってもダメだったのに
フランス語は
たったの３か月で仕上げるハメに
たいしたことにはならないだろう
とは思っていましたが
やらないよりはマシ
単語１つでもきっと役にたつハズ
そう思って
はじめてのフランス語
というクラスを受講しました
たかだか
カルチャーセンターの教室
先生は大学生でアルバイト
でもこのフランス語講師
スゴかったのです
目標のあるものはかならず成ります
しっかりついてきてくださいと
全力投球
簡単な発音も
できるまで拷問のようにくりかえしさせられ
文法もいちいち細かくうるさくて
やる気のない人は
教室にいてほしくないと豪語
おかげで２０人近くいた生徒も
あっという間に３人になりました
授業は週１回でしたが
できるだけ
リヒアリング用のテープも
なんと渡仏までのあいだ
毎日１時間フランス語をすることに
授業は週１回でしたが
課題は７日分だされ絶対提出
１週間後には
真赤になって戻ってくる徹底ぶり
できるだけ
フランス語に触れてほしいと
リヒアリング用のテープも
先生が手作りで用意してくれ
なんと渡仏までのあいだ
毎日１時間フランス語をすることに
たかが３か月
されど３か月
効果は歴然でした
フランス語が
通じるではありませんか！
現地パリで
たった３か月の付け焼刃フランス語が
とても重宝しました
長年勉強したにもかかわらず
まったく話せずまるで日本語だと
アメリカ人に苦笑された英語とは逆に
自分がそのつもりで話した
フランス語での質問に
一度で反応がかえってくるのは
爽快でした
しかも最高の笑顔で
フランス人は英語がきらいです
友人たちが英語で話しかけて
困ってるところをフォロー
聞き取れずに
スルーしたフランス語をひろっては
わたしが返事をしました
みんなは
フランス人性格わるいし
あんなにひどいところ
もう２度と行きたくないわ！
と言いいましたが
わたくしは
また行きたいかも！
と思いました
でもとりあえず
これでフランス語は終了
そもそもフランスは予定外
かねてから参加したいと思っていた
年末の第九合唱隊に応募したいし
海外旅行手始めは
イギリスの予定だったけど
本当のところ行ってみたいのは
ロマンチック街道とメルヘン街道だし
そのあとは
バッハのカンタータ
歌ってみたいから
ドイツ語をしよう！
そんなことを考えていたある日
久しぶりに
学生時代の友人と出会いました
古いものは好きだし
友人の家で
一緒にできるなら楽しいかな…？
そう思って行ってみると
そこは５００年前の
フランスのうたを歌う
サークルでした
そもそも歌は
絵を描くためのインスピレーションで
だれかが歌っているのを
きけたらいいな
きくだけよりは
ちょっと一緒に歌えると楽しいかな？
程度のことで
そんなに本気でやる気など
なかったのですが
少人数のサークルだったため
わたくしがヘンな発音をするのが
きちんとみんなに聞こえてしまい
マニアな仲間が
いちいち指導をしてくれるのです
あげくのはてには
言われることをするだけではだめよ
自らがすすんで
学ばなくてはいけないでしょう！？
と説教され
気が付いたらわたくしはまた
フランス語教室の扉を叩いていたのです
こうしてじわじわと
フランス好きだとウワサが波及
一緒にフランス旅行したいという人が
一人二人と現れて
気が付いたらフランスばかり
５回も旅行していました
きわめつけには
占い師の友人がやってきて
５月にパリに行きなさい
きっといいことがあるから！
と言うのです
ご親切に日程まで組んでくれ
そこで購入するべき縁起物や
そこで捨てるべき持ち物まで細かく指導
最終的に一緒に行ける人を
見つけることができなかったわたくしは
ひとりで渡仏することに
最初はひとりで行くのが不安で
仕方なくフランスに行ってしまったわたくしも
さすがに５回も行けば慣れていました
しかしそこで待っていたのは
今までの旅行とはまったく違う
とんでもないことでした
＊
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