わたくしがおフランスなワケ その１→★
一人で解放感にあふれながら
パリに到着してかばんを開けたら
お財布がありませんでした
しかも往復で買っていた
帰りのユーロスターの
切符もなくなっていました
そういえば
ついついさっき地下鉄の扉にはさまれて
ばたばたしていたところ
親切な人がわたくしを引っこ抜いて
電車の中に入れてくれました
そしてそこは満員でした
多分その時です
だって電車に乗るまでは
あったのですから
完全に油断していました
そもそも乗っていはいけないと
大変評判の悪い
地下鉄ラインに乗っていました
そこはスリが多くて有名なのは
今までよくきいていて
十分わかっていましたが
遠回りは面倒だし
たった１駅だし
タクシーより安いし
メトロなんて今まで何度も乗ってるし
まあいいか
と思ったワケですが…
ぜんぜんよくありませんでした
とりあえず徒歩で宿泊先にはつきましたが
実質文無し状態でした
旅行もはじめてのころは用心して
かばんに鎖でお財布つなげていたり
何か所にもお金をわけて
入れていたりしたものですが
このときばかりはほぼ全額
そのかばんの中のお財布に入れており
残ったのは小銭入れの中の数ユーロと
スーツケースに入れておいた
一枚のカードだけ
これではカードの使えるところしか
利用できないじゃない！
でもそんなことより
カードの利用さしどめや
警察への盗難届
帰りのチケットの手配や
最後に寄ることになっていた
イギリスのペンパルへの連絡など
事故処理作業がまんさいでした
しかも
フランス語だってできるといっても
超簡単なサバイバル会話くらい
こんな手続きどう考えても
すぐにできるとは思えませんでした
もともときままで自由なひとりが大好き
今までは一緒にいる誰かに気を遣って
行きたいけど言い出せなかった
マニアな場所がたくさんあり
今回はそれらをいっぱい詰め込んで
自分専用のスペシャル計画に
ほくほくしていたところでしたが
すべてのスケジュールが
がたくずれになりました
日本からわざわざ
スーツケースパンパンにつめこんで
持ってきた古着を
ゴミすて場に突っ込みながら
心の中で叫びました
つかわなくなったモノを
吉方位で捨てると
縁起がよいそうですが
どう考えてもこの旅行は
あまり縁起はよくなさそうでした
とりあえず予定のユーロスターで
ロンドンに到着できなくなったので
ペンパルに連絡しようとしましたが
なぜか電源が入りません
たっぷり充電したはずなのに入りません
携帯電話まで壊れていました
本気であせりました
なぜなら電話番号もメールアドレスも
携帯にしか控えていませんでした
携帯があるからと
住所の控えすらも持っておりませんでした
とりあえずできることからと
帰りのチケット手配を最優先にした日程を
再度一から練り直し
行きたかったところは
最低限にしぼり
旅行代理店や
携帯電話ショップ
夜中に起きては日本に連絡と
たのしいマニアの観光旅行とは
程遠い代物になりました
＊
フランス旅行の準備
ただ今 来年のカレンダー制作中→♫♫