……私の前にトランプがいた。そこは暗いところで、四角い狭い空間だった。これが上昇中のエレベーターだと気がつくのにしばらく時間がかかり、その間、私はちょっと険悪な雰囲気でトランプと向き合っていた。
（続く）
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《パラレルを開くエクストラムーン…甦る滅亡のシュメール、トランプは世界をリセットするNO3》
この男はここ最近テレビで見せている《いい人》風の表情、それはずっと昔のレーガン大統領を思い出させるのだが、その取り繕った顔をかなぐり捨て、選挙でも見せなかった闘争本能をむき出しにした険しい表情で私を眺めていた。彼は腕を組みエレベーターのドアに背中を預け、もたれかかっており、後ろにはまるで壁もドアもないかのように彼のファミリーのアーリア人の金髪碧眼の男と女たちが暗がりに浮かび上がり立っていた。その姿はまるで亡霊みたいだった。
エレベーターの天井はガラス張りで陽の光が燦々と入っていたが、にも関わらずこの狭い四角い空間は薄暗かった。これは落ち着いた雰囲気、特別な空間を作り出したいという演出だったのだろうと今ではそう思う。ドアの正面の壁は全面がモニターになっているのか、水槽の中を優美に泳ぎ回るカラフルな熱帯魚が映し出されていた。
その背景は秋の空のような深く澄んだ、目の覚めるような鮮やかなブルーで、それはアメリカでよく使われ、大統領選挙のときにも盛んに用いられていたあのブルーだった。ちょっとおしゃれな仕掛けだったが、私は単にこれは非物質界のエレベーターで、それ以上の意味はなく、意味があるとすればこれが上昇しているということにあると思っていた。これはトランプが彼のガイドやハイヤーセルフと繋がる次元上昇の仕掛けなのだと、この時はそんなことを考えていた。
しかし記録を取り直していて今頃になって気がついたのだが、これはトランプタワーの彼専用エレベーターだったのかもしれない。ということはこのとき私はトランプタワーにいたのだ。少なくともトランプの脳裏にある彼の金ピカの金満強欲魔界宮殿のエレベーターに乗り、彼の住まいに向かっていたのだ。それに気がつかなかった私は近くにいるはずのガイドに尋ねていた。
私「このエレベーターはどこへ行くのです？」
声「空です」
私「ソラ？ですか」
声「ソラというより…クウです」
「無に向かっているのです」
私「無？ 何故…無なのですか」
トランプのような男に禅とか仏教ほど、似合わないものはない。
声「リセットのためですよ」
「それについてトランプに質問してみてください」
リセット…ここ最近のワークで頻繁に彼ら宇宙連合が使っている言葉がリセットだった。チャリ男トランプは世界をリセットし、かく世界を治める…そんな意味で使われていたが、しかしリセットとは具体的にどういう意味なのかしらない。トランプのようなチャリ男に《無》とは、《空》とは何かと、問うのはアホらしいと思ったがガイドのアドバイスに従い尋ねてみた。
私「トランプさん、あなたは何をしたいんだ」
ト「人々からどれだけの金と血をスクイアゲルことができるか…」
「…極めて見せるよ」
この男は《掬い上げる》という言葉に《救い上げる》という文字を与えていた。彼の想念は私にはそのように翻訳されたのだ。この男の頭のなかでは、人々から奪い略奪することは《救い上げる》ということになっているようなのだ。金の使い方を教えてやる…そんなことでも考えているのだろうか。こんな男に人々は金を奪われるまでもなく、自ら進んで金も血も涙もそして最後には魂までも捧げるのだ。
これが真のカリスマ、吸血鬼の行いでありそれは宗教カルトが信者に対して行う手口と同じだ。トランプとその一族はレプティリアンで典型的なプレアデス人であり、本能剥き出しの覇権主義と破壊と支配と略奪という、笑スピ成りすま師自称族と全く同じ精神構造を持っており、きっと中国のような国でも受けがいいだろう。
彼らは水でも気でもない、土というプレアデス族なのだ。世界はトランプの支配を泣いて喜ぶだろう。男はトランプに尻を差し出し、女どもはトランプのズボンのチャックを下ろし、あれを引っ張り出し、それを咥える夢を見る。世界最強のトカゲの前に全人類が跪き這いつくばるのだ。
カリスマを待ち望み、カリスマでなければ夜も日も明けない畜獣、迷える子羊、笑スピおむつ猫、鹿馬につける薬はないムーミン族はついに救世主を見つけ出したのだ。これでようやく彼らは奴隷として生きる道を見つけ、長かった漂白の人生から立ち上がる。しかしその行き着く先に待っているのは地球のリセットだ。トランプ一族はアナンヌキで滅びのシュメールの末裔。リセットとはもう一度地球を砂と灰の惑星に戻すことなのだ。
(続く)
マサト