幽体離脱、小泉元総理訪問NO3 | ヘミシンクピンポンパン

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ヘミシンクと幽体離脱体験記

この男は元警察官で、警察ヘリの

(自称)優秀なパイロットだった。

家業を継ぐために警察を辞めたが

軍事オタクで、ホラ吹きで、ペテン師で

その上に、傲慢が胸を張って歩いている

ような男だった。

(続く)




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「僕も~2ヶ月前に~~~…を掛けた」

この男は、何か私に向かって喋って

いたがよく思い出せない。


炉心を解体するのに匹敵するような

物質界の非常にやばい、闇の世界の

秘密めいた話だった。


彼は、警察の内部情報を遠回しに

披露してくれることがあった。

守秘義務の範囲がどのようなものか知ら

ないが、それは確かに興味深い内容だった。


いま彼が言わんとしているのは、要するに

原子炉は割に合わないということだった。


(今頃になって何を言っているのだ)

私は腹が立ってきた。

(調子に乗るな!!)


ついこの間まで、政治家から主婦に至るまで

環境論者はエコだの、地球を守れなどと主張し

ブログやネットを通じて、そんな記事を書いて

いたではないか。


そのために、化石燃料を梅毒のように非難し、

原子炉を推進していたのではなかったか。

結局、環境屋の商売に乗せられていたのだ。

まんまと環境マフィアに利用されたのだ。


この元警察航空隊の男とは、年に何回か

この男の友人のヘリを借りて、年次検査や

メンテナンスのためのロングクルージングを

した。


彼は、操縦を私に任せたままフライト中は

レシーバーの奥から、そして降りてからは

私の側で、聞こえのいいことばかり主張する

環境論者で、原発推進派で、核武装派で

改憲論者だった。


クレバーで、スマートで、知的で

カッコ良かったが、今となっては

お笑いではないか。


この男とは、口も利かなくなって3年以上たつ。

何故いまごろ、彼が出てくるのだろう。

小泉さんも、これと同じだという意味か。


そこまで考えた時、さっきの書斎に

戻っていた。

ソファに小泉元首相がまだ座っている。


           「いや~~ここんとこね~」

           「うまく思うところがなくて」


言っていることがさっぱりわからないが、

私は、意識を分離して、ここを離れ

移動を繰り返していたようだった。


その間、もう一人の私がずっとここに

留まり、小泉さんとの会話を続けて

いたのだ。


書斎の窓から、外の景色が見えていた。

そこには、どうしたわけか白い雪が!!

積み上げられていた。


《雪積み》《雪年》…‥これは《積年》に

引っ掛けた、暗喩だった。

これまで長年かけて積み上げてきた

感情が伝わってきた。


「恨み~~辛み~」

「事前に積み上げられて…‥‥」

これは誰かの苦しそうな喘ぐような声だった。

そして「不可能ではない!!…‥‥」

という言葉が続く。


さっぱりわからない。

私は、わけが分からず混乱し、今にも

体脱は終わってしまいそうだった。

しかし、ここにいる私は、粛々と

インタビューを続けていた。


「小泉さん、真意は何ですか」

           「真意はこれだよ」

と言って立ち上がると、壁一面に

備えつけられた書棚まで歩いて行った。


そして、本と本の間に無造作に挟んであった

薄っぺらな紙を取り出すと、私の前に

投げだした。


私と小泉さんは、テーブルをはさんで

向かい合って座った。

そして私はこの紙切れを覗き込んでいた。


紙には、俵を担いだ人の行列が

マンガチックに描かれていた。

〈なんだこれは!!〉


           「それだけじゃないからね」

「誰でもそうじゃないか!」

ここにいる私は憤然として言い返した。

「あなたが日本人を労働奴隷にしたんだよ」


          「ちがう!」

          「真意はそこにはない」

          「気にするな。これからだよ」

(続く)

マサト





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《お知らせです》

モンロー研、ゲートウエイヴォエッジ

以来の長年のヘミシンク仲間、Hさんこと

八谷さんの個展が開かれています。


YAYA工房 八谷弘美作陶展

期日 116日~11

場所 一条館8階 美術工芸ギャラリー


札幌市在住の陶芸家、八谷弘美の作陶展を

丸井三井本店にて初めて開催いたします。

綾部を中心に、食器や花器などを展示いたします。

ぜひこの機会にお越しください。


以上、案内はがきより。


これはたぶん札幌だと思います。

お近くの方、よろしかったらどうぞ。







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